現在の仕事内容は?
企業や大学の研究施設などで使われる走査型電子顕微鏡のメンテナンス業務を担当しています。電子顕微鏡は極微細なサンプルを画像観察する装置なので、電子ビームが通過する場所に汚れが生じてしまうと正常に観察できなくなります。その汚れの除去や経年劣化した部品の交換を行っています。
就職活動中、悩みはありましたか?
私は高専の機械系出身で、当初は設計の仕事に興味がありました。しかし学生最後の研究活動で一日中座っての作業が自分に向いていないことに気づき、やりたいことが決まらないままの状態で就職活動が始まってしまいました。高専は5年間かけて専門的な知識を学ぶので、それを活かした仕事に就きやすいとも言われている中、自分が何をやりたいのか分からなくなりとても不安でした。同じような学生の方は少なくないのではないでしょうか。
その悩みの中で、現在の仕事に興味を持ったきっかけは?
就職活動中は自分が何をやりたいのかも分からないまま、不安な気持ちを落ち着かせるために就活セミナーに行き、いろいろな企業の説明を聞く中で、サービスエンジニアという職種を知りました。サービスエンジニアは装置にも触れますが、お客様と会話することも大切です。機械いじりだけの単純作業に見えて実はそうではない、そこに面白さを感じて、この仕事に興味を持ち始めました。
入社の決め手は?
サービスエンジニアに興味を持ってからは、その職種に絞っていろいろな企業の話を伺いました。ある就活セミナーの休憩時間に当社の採用担当者と話が弾み、本社で開催される説明会に誘ってもらったことが決め手の一つになったと思います。そのようなご縁の他にも、最先端の装置を扱う業種の成長性や将来性も見込めたことや、一年間の教育期間と充実した福利厚生などにも魅力を感じ入社を決めました。
印象に残っているエピソードは?
お客様先で不具合の原因が特定できないことがありました。しかしお話を伺う中で実際の装置使用者が複数名いらっしゃることが分かり、お一人ずつヒアリングした結果、ある方の自主メンテナンスが原因であることが判明しました。装置ばかりを見るのではなく、お客様との対話がとても重要だと実感したエピソードです。
仕事で大切にしていることは?
お客様先に設置される装置に関しては、実際に使用されている方が一番よくご存知なので、お客様の声をしっかりと聞くということを大切にしています。
やりがいを感じるときは?
毎日違う場所に赴き、違うことができることに刺激を感じています。例え同じ装置でも、お客様の使用状況や周囲の環境が異なれば、その装置の状態は変わります。その状態に合わせた作業のポイントを考えることが難しくもあり、楽しくも感じるところです。少しずつ理解を深めることで、お客様も気付かないわずかな異変にも対処できるようになり、お客様から装置の状態が良くなったと喜んでいただけることが仕事の意欲に繋がっています。