社長就任挨拶（要旨）

2021年4月1日

株式会社日立ハイテク
取締役社長　飯泉　孝

　このたび、日立ハイテクの社長に就任するにあたり、ごあいさつを申し上げます。　私たち日立ハイテクグループは、コア・コンピタンスである「見る・測る・分析する（計測・分析技術）」「自動化・制御技術」「モノづくり力」に、先端産業分野の専門商社として培ってきた「グローバル営業力・ビジネス探索力」を掛け合わせることで、社会のあらゆる側面を支え、豊かな社会の実現に貢献してきました。決して目立ちはしませんが、「気が付けば、こんなところにも日立ハイテクがいる」。それが、私たち「日立ハイテクグループらしさ」であると思います。

　私は、これから「日立ハイテクグループらしさ」をさらに追求することで、「ハイテクプロセスをシンプルに」し、新たな社会・環境価値を提供していきたいと考えています。私たちには、世界に誇れるモノづくりの力と、お客様の課題を探索し社内外の技術やサービスをコーディネートするフロント力、そして、長年培ってきた強い製品群と技術があります。それぞれの部門がお互いの良さを知って連携し、世の中の変化に合わせながら、デジタル技術を最大限に活用して強みを掛け合わせれば、より幅広いシーンで社会を支えるソリューションを提供できると考えています。「日立ハイテクグループらしさ」を徹底的に追求することで、私たちは世界中どこを見渡しても類のないユニークな企業になれると確信しています。

　一方で、変えるべきこともあります。あらゆるものがデジタルでつながるこの世界では、圧倒的なスピードで変革が進んでいます。同時に、私たちの想定を超える問題や変化も次々と起こっています。現在、全社を挙げて進めている「デジタルトランスフォーメーションプロジェクト」は、変化の激しい世の中に対応できる強い経営基盤を作り上げることが狙いです。仕事のやり方をできるだけシンプルにし、グローバルに通用する業務プロセスに改革することで、多少の変化でも揺らぐことのない柔軟で強固な経営基盤を作ります。過去の慣習にとらわれて変化を恐れていては、時代に取り残されてしまいます。守るべきものと変えるべきものを見極め、ためらわず改革していけるよう、全力で取り組んでまいります。

以上