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  3. 固体発光分光分析装置(OES) 新モデルOE720の国内販売を開始 :日立ハイテクサイエンス

2021年10月1日

画像:OE720

株式会社日立ハイテクサイエンス(取締役社長:伊東 祐博/以下、日立ハイテクサイエンス)は、日立ハイテクアナリティカルサイエンス社(取締役社長:Dawn Brooks/本社:英国)が製造する卓上型/据置型の固体発光分光分析装置(OES)製品であるOE720の日本国内販売を10月1日から開始します。

固体発光分光分析装置は固体金属の成分分析装置で、短時間で主元素に加えて微量元素も組成測定ができることから、製鉄や精練をはじめとし、鋳造、ダイカストなどの産業で広く用いられています。

今回新しく販売を開始するOE720は、上位モデルのOE750の特長を多く引き継ぎながらも、非鉄、ダイカスト/鋳造メーカー様向けに機能を絞ることにより、より多くのお客様にご利用いただけるように、OE750と比較して約30%の価格低減を実現しました。

昨今非鉄をめぐる環境は大きく変化しています。国際取引の増加に伴い、JIS規格にとどまらず、各国の法規制に対応するべく、新たに管理する元素も増えてきています。また、SDGsの観点からアルミニウム展伸材のリサイクル比率を大幅に向上させることが求められています。スクラップ材には、近年のリチウムバッテリー採用によるリチウムの混入や、品位の低いアルミの混入リスク高く、不純物管理のニーズが非常に高くなってきています。加えて、自動車のEVや水素自動車の増加に伴い、自動車向けダイカスト部品にさらなる軽量化や大型化がもとめられています。部品の軽量化/大型化に対応するべく、新しい元素が添加されることが珍しくなり、またリン(P)などのダイカスト/鋳造の充填性に影響を与える元素の管理も必要となってきました。

日立ハイテクサイエンスでは、そのような環境変化にお応えすべく、国内市場向け固体発光分光分析装置のラインアップにOE720を加えることで、非鉄、ダイカスト/鋳造メーカー様の成分分析ニーズにお応えするとともに、さらには今後起こりうるさらなる変化に対応するお手伝いをさせていただきます。

CMOS搭載 卓上/据置型固体発光分析装置OE720の主な特長

多元素分析

CMOSセンサを採用し、多くの元素を逐次観察しています。そのため、今後の添加元素の変化や管理元素の追加が行われても検出器を追加することなく元素を観察することが可能です。

コンパクトかつメンテンナンスフリー

コンパクトな筐体と小さな設置面積は、製造工場内で設置する場所を選びません。今までのように遠くの分析室へ持って行ったりする必要もありません。またCMOS検出器による安定的な測定で校正頻度は月に1回で十分です。加えて、真空ポンプを使用していないためメンテナンスの必要がありません。工場でも使いやすく、現場での利用を想定したユーザーフレンドリーな設計となっています。

お問合せ先

株式会社日立ハイテクサイエンス
XR営業部 田中
TEL:080-1172-7021
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