電子顕微鏡およびプローブ顕微鏡など解析システム事業における統合ソリューション開発を顧客協創強化により推進
アドバンストテクノロジーイノベーションセンター那珂
開所式風景
株式会社日立ハイテク(以下、日立ハイテク)は、このたび解析システム製品における新規ソリューション開発力の強化を目的として、設計開発拠点の位置する茨城県ひたちなか市に、顧客向けデモンストレーションおよび協創拠点となる「アドバンストテクノロジーイノベーションセンター那珂」(以下、ACN)を開設しました。
電子顕微鏡やプローブ顕微鏡などの解析システム製品は、半導体や材料、バイオなどの幅広い分野において、研究開発から品質管理にいたる多様な場面で、構造理解とその計測・分析・物性把握に利用されています。特に昨今は、カーボンニュートラルや5Gなどの実用化をめざした研究開発が加速する中で、試料をセンチメートルからナノメートルオーダーまでのマルチスケールで構造とその性質を理解する必要性が高まっており、多様な製品群を組み合わせた統合的解析データの提供が求められています。
このようなニーズに対して迅速にソリューション提供を行うため、これまで茨城県ひたちなか市と神奈川県川崎市に設置していたデモ拠点を、全ての製品を配置できる拠点へと移設・集約します。新拠点を那珂地区の設計開発拠点に隣接して整備することで、「半導体」や「環境」、「安全安心」分野における新たな分析・計測ソリューションの創生をめざします。今後は、那珂地区の設計開発力とモノづくり力に加えて、国内外のお客さまとの協創によって生み出される新しい統合ソリューションの開発強化をめざします。また、新しいデモ拠点では、お客さま向けの装置デモンストレーションや実習などの業務の他、アフターコロナを見据えた新しい働き方に合わせてリモート対応力を強化し、ご利用いただくお客さまの利便性の向上も図ってまいります。
日立ハイテクは、今回のACN開設を契機に、日立が取り組むLumada事業の重要な取り組みの一つとして、日立ハイテクグループの持つコア技術『見る・測る・分析する』を深化させた統合ソリューションを迅速にお客さまにお届けし、最先端分野でのお客さまの飛躍と成長に貢献することで、より一層の顧客満足の向上と事業拡大をめざしてまいります。
日立ハイテクは、2001年、株式会社日立製作所 計測器グループ、同半導体製造装置グループと、先端産業分野における専門商社である日製産業株式会社が統合し、誕生しました。2020年、日立製作所の完全子会社となり連携を強化していくことで、社会・環境価値の創出に取り組み、持続可能な社会の実現をめざしています。
医用分析装置、バイオ関連製品、分析装置、半導体製造装置、解析装置の製造・販売に加え、社会・産業インフラ、モビリティなどの分野における高付加価値ソリューションの提供を通して、グローバルな事業展開を行っています(2022年3月期日立ハイテクグループ連結売上収益は5,768億円)。
詳しくは、日立ハイテクのウェブサイトをご覧ください。
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