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日立ハイテク
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「高機能」

高エネルギーX線CTの高い透過能力

当社の高エネルギーX線CTのX線源には電子線形加速器を使用しています。検体の材質とX線エネルギーによる透過力の違いを下図に示します。X線エネルギーが高い方が透過力は大きくなります。


材質とX線エネルギーの違いによる透過能力の関係

当社の高エネルギーX線CTでは、1MV/3MV/6MV/9MVのX線源が選択可能です。それぞれのX線エネルギーによる透過力の違いを下表に示しました。また 、MV級のX線は透過力が高いだけでなく、X線の減弱がその材質の密度と関係することになり、密度解析が可能となります。


日立の高エネルギーX線CTシステムの仕様

広いダイナミックレンジ

産業製品の多くは、樹脂やゴム等の低密度材から、鉄や銅等の高密度材の組み合わせで構成されています。これらの複合材をCT撮像するためには、検出ダイナミックレンジが広いことが必須です。


図1 複合材の密度識別例(1)


図2 複合材の密度識別例(2)

図1と2は、当社の高エネルギーX線CTを用いた銅・鉄(SUS)・アルミ・アクリルからなるサンプル材のCT撮像結果です。各部材の密度に対応したCT値を再現しており、複合材の正確な密度計測が可能である事を示しています。

高い空間分解能


図は鋳鉄内部の欠陥発生部の画像比較です。
HiBrid方式の方が、欠陥の状況が細かく確認することができます。

高出力・高分解能の装置性能をさらに活かすためにHiBrid撮像方式を開発しました。

現在の産業用X線CTの撮像方式は、ローテート・ローテート方式(第3世代)が主流です。

日立はこの撮像方式に加え、HiBrid方式(ダブルローテート方式)を開発しています。このHiBrid方式は二回転でCT撮像するもので、同じ検出器系を使いながら分解能を約1.5倍(当社比:0.5MTF値による)に高めることができます。

空間分解能とは ~X線CTと空間分解能の関係~

空間分解能とは、あるものをスキャンしたときにどれだけ小さいものまで区別して見ることができるかを示す能力です。
X線CTにおいてX線のエネルギーが高くなればなるほど透過能力は高くなり大型サンプルまで撮像できるようになる一方、フォーカス(焦点)が大きくなるため分解能は低下します。これを解決するため日立が独自開発したのがHiBrid方式で、高い透過能力と高分解能の両立を実現しました。

大型サンプル、重量サンプルを丸ごと撮像

世界最大級9MVの高エネルギーX線を使用すると共に、大型検体の撮像が可能なオフセットスキャン方式を開発しました。撮像できる検体のサイズ(テーブル径と高さ)はお客様の要望に応じてカスタマイズすることができます。当社の受託撮像サービスでは、タ-ンテ-ブル径Φ1400mm、最大重量1t、と国内最大級となっており、エンジン、車載用電池、大型鋳造品、大型タイヤ、文化財など幅広い材質、大きな検体を分割することなくCTスキャンすることが可能です。

受託検査サービス装置(φ600タイプ)

受託検査サービス装置(φ1400タイプ) ※国内最大級

高エネルギーX線用の高感度検出器

日立のX線CT装置には「HiR」と呼ばれる独自に開発した高感度・高性能検出器が装備されています。 さらにHiR検出器の特性を活かすための専用検出回路も開発しました。透過力の高い高エネルギーX線は、検出器も透過してしまいます。日立では、この高エネルギーX線を感度よく検出する検出器を1980年代から開発をしており、今でも継続しています。

ダウンロード資料

X線CTシステム 製品カタログ

日立の産業用X線CTシステム公式カタログです。社内稟議用の資料としてもご利用ください。

X線CT受託検査サービスガイド

見積り依頼に必要な項目や解析オプションまで、
ご利用に役立つ情報をまとめました。

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