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日立ハイテク
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リチウムイオン電池の製造では、電池の生産性向上・品質確保のため製造装置や検査・分析装置の選定が重要です。ここでは、リチウムイオン電池の製造工程や製造工程における装置選定の重要性について解説し、日立ハイテクが提供する製造装置など様々なソリューションを紹介します。

リチウムイオン電池の製造工程は4つに分けられる

リチウムイオン電池の製造工程は主に、リチウムイオン電池の構成要素である正極や負極の電極製造工程などを含む『原反工程』、原反工程で製造した電極の巻き取り・組み立てを含む『組立工程』、充放電やガス抜きを行う『仕上げ工程』、容量などの各項目の検査を行う『検査工程』の4つのプロセスを含むフロー図で表すことができます。

リチウムイオン電池の製造工程

原反工程では、リチウムイオン電池の電極を製造します。正極はコバルトやニッケル、負極は炭素系材料といった活物質と有機溶剤などの材料を混合し、ペースト状にしたものを金属箔へ塗工、乾燥させたのちにローラーで圧延します。組立工程では、圧延した電極を適当な大きさに切断し、正極と負極の間にセパレータ―を挟み込んで巻き取ります。巻き取られた電極をセルと呼ばれるケースに挿入し、そこに電解液を注入します。仕上げ工程では充放電を繰り返すことで電池を活性化させ、電池内部に発生したガス抜きなどの仕上げを行います。検査工程では、完成した電池の容量や性能など各項目の検査を行い問題がないか確認を行います。

リチウムイオン電池製造で重要なポイントとは

リチウムイオンバッテリー搭載製品の事故は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE(ナイト))の2019年1月のプレスリリースによれば、5年で2倍以上に増加しました。リチウムイオン電池の製造工程に注目すると、同じくNITEが2019年に開催した令和元年度製品安全業務報告会における「リチウムイオン電池関連製品の製造と安全性」発表では、製造工程で生じた金属異物の混入や電極体の巻きズレ、内部リード線の変形などが、リチウムイオンバッテリー搭載製品使用時における異常な発熱や発火などを伴う事故の原因になり得ることが報告されました。

このような事故を未然に防ぐため、リチウムイオン電池製造で重要なポイントは二つあります。一つ目は、各工程での適切な製造装置選定により安全な構造の作りこみを実現することです。リチウムイオン電池の製造では個々の部品や部品を組み合わせたモジュールの精密さが求められるため、各工程で使用する製造装置はそれぞれの用途に合った高精度なものが必要となります。二つ目は、各工程での適切な検査・分析装置選定により異物混入などの発熱や発火の原因を早期に特定し、リチウムイオン電池の品質を確保することです。リチウムイオン電池の製造装置、検査・分析装置は、安全性確保のみならず生産性向上にも寄与するため、これら装置の選定が重要になることがお分かりでしょう。

本ページでは、以下でリチウムイオン電池の各製造工程で使用する「製造装置」を紹介しています。「検査・分析装置」について詳細を知りたい方はこちらをご覧ください。

電池の生産性向上・品質確保は製造装置選びから。

信頼と実績の日立ハイテク取扱い製造装置は、 原反工程から組立工程までを幅広くカバー。
日立ハイテクは30年以上、二次電池製造設備を提供してきた豊富な実績と経験があります。原反工程から組立工程まで一貫した製品ラインアップを取り揃え、二次電池製造の高効率化、高品質化を実現する日立クオリティの二次電池製造ソリューションをご提案します。

電池の生産性向上・品質確保は製造装置選びから。

アーチレス構造で大幅なコンパクト化を実現

コーター・ドライヤー

コーター・ドライヤー

特長

  • コンパクト乾燥炉で低価格・作業性向上
  • 熱風+IR効果による高効率乾燥
  • スロットダイで薄膜~厚膜まで塗布可能
  • シリンジ式液供給で液量数100mlから塗布可能

高線圧・高精度の圧縮技術で、電極材の高密度化・電池性能の均一化を実現

ロールプレス設備

ロールプレス設備

特長

  • 高機能材料を均一に圧縮・加工
  • 高線圧・高精度の連続圧縮加工
  • 高精度加工ロール
  • ロールたわみ補正機構
  • 材料特性に応じたロール温度設定機能
  • 定圧プレス・定位プレスによる高い再現性
  • スリッター・欠点検査装置一体型提案も可能

高精度・高速積層で、生産性向上・TCO削減

電極積層機
(つづら式・枚葉式)

電極積層機(つづら式・枚葉式)

特長

  • 高速・高精度積層
  • 画像位置計測・補正機能による電極位置修正
  • 異物・不純物の付着・混入防止
  • セパレータ外周巻きの独立機構化による高スループット
  • 縦型装置構造によるメンテナンス性向上
  • ツール交換による多品種対応
  • 電極切断機一体型提案も可能

仕様

  • 稼働能力:0.8秒/1層※から
  • 実績電極サイズ:〜A4サイズ
    ※負極+セパレータ+正極+セパレータ=1層

豊富な経験と高速組立技術のノウハウ・エンジニアリング力で、お客様のニーズにお応えします

自動組立装置

自動組立装置

実績

角型リチウムイオン電池組立機

  • 上蓋組立装置
  • 集電板溶接装置
  • 絶縁フィルム装着装置
  • 缶/素子挿入装置
  • 缶/蓋レーザー溶接装置
  • 電解液注液装置
  • 安全弁レーザー溶接
  • 真空含浸装置
  • 洗浄装置
  • 外装フィルム貼付装置

ラミネート型リチウムイオン電池組立機

  • 電極積層装置
  • タブ溶接装置
  • ラミネートカップ成形装置
  • ヒートシール装置
  • 電解液注液装置
  • デガス装置

先進の高効率・省エネルギー ドライシステム

ドライルーム・除湿機

ロールプレス設備

特長

  • 高性能ゼオライトローターが超低露点(-90℃DP)を実現
  • ヒートポンプサイクルによりローター再生熱源を省エネ化
  • 正極材の性能向上に不可欠のCO2除去(コントロール)可能
  • エンクロージャー式ドライブースで量産ラインのドライエアーコストを大幅削減
  • 高気密配管・建材の選定を含む高性能ドライルーム設計対応

コア技術(ハニカムローター)に裏打ちされた、高性能・省エネ ドライローター方式

NMP濃縮・回収装置

ロールプレス設備

実績

高性能ドライローター方式

  • 高性能ゼオライトハニカムローターによるNMPの高濃度回収
  • ドライローター方式で欧州や中国等の厳しい排出規制にも適用可能。

排熱利用型省エネシステム

  • コーター排熱をローター再生に利用。
  • 顕熱交換器と最新省エネフローでコーター給気昇温エネルギーを削減
  • 循環フローによりドライエアー生成コストを削減

日立ハイテクが提供するリチウムイオン電池向けソリューションついて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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