いつもお世話になっております。
日立ハイテクニュースレターをご覧頂き有難うございます。
新年一回目は日本ファインセラミックス㈱ (JFC)の開発状況をご連絡差し上げます。
第5世代移動通信システム(5G)のサービスが開始され、自動車の自動運転や遠隔医療への
影響が期待されております。
これらの技術はマイクロ波やミリ波と呼ばれる高い周波数を使い、高速で大容量のデータを
低遅延で伝送させる技術を利用していますが、一般的な積層セラミックスコンデンサ
(MLCC: Multi-Layer Ceramic Capacitors)では積層された内部電極が高周波において
インダクタンス成分となり特性が悪くなるという課題があります。
JFCが開発した単板コンデンサ(SLC: Single Layer Capacitors)は、誘電体の表裏に
のみ電極をつけたシンプルな構造ですが、インダクタンス成分を抑えられ、高い周波数でも
優れた特性が得られるコンデンサです。
5Gの次世代である6Gは更に高周波化され、将来的にも単板コンデンサの需要は増え続け、
光通信等様々な用途に使われることが期待されます。