日立ハイテク那珂地区では2018年からひたちなか市教育委員会に協力していただき、市内の小学校を対象に卓上型電子顕微鏡を使用した出前授業を行っています。
ウィズコロナの取組みが本格的に始まった2022年は、学校からも多くの出前授業実施への要望が寄せられ、ひたちなか市内の小学校9校、31学級、978名の子どもたちに対して開催することができました。
学校からは、「今の生徒は、コロナ禍の影響を受けて、いろいろな学校行事が制限されてしまい、可哀そうな思いをさせてしまっています。そのような中で、普段は接することがない卓上型電子顕微鏡を、直に見ながら授業を受けられることは、子どもたちにとって大変良い思い出になります」という感謝の言葉を数多くいただきました。
授業の中で、アサガオの花粉や雄蕊、雌蕊、マリーゴールドの花粉、蟻や蝶の羽といったものを観察すると、生徒たちからは思わず大きな声が出てしまうほどのリアクションがあり、興味深く聞き入ってくれました。また、電子顕微鏡で見ていた試料を装置から取り出して見せると、自分の目で見る世界と電子顕微鏡の世界の違いに驚き、不思議そうな表情を浮かべていました。
那珂地区では今後も可能な限り現地に赴き、地域の社会貢献活動のひとつとして、理科出前授業に取り組んでまいります。

真剣に話に耳を傾けてくれました

蚊の電子顕微鏡写真では驚きの声があがりました