特集 第12回
土はどうやってできるの?
土は地球をめぐってできている
大地は地球の表面から内側に、内側から表面に、長い時間をかけてゆっくり動いています(循環)。
私たちの足元にある土は、大地が地球を循環するめぐりの途中でできあがったものです。
火山の噴火や地震も、このめぐりの中で起きています。
石灰岩
堆積岩
変成岩
火成岩
マグマ
マグマ
土サンプルのご提供:国土防災技術株式会社
特集 第12回
土はどうやってできるの?
大地は地球の表面から内側に、内側から表面に、長い時間をかけてゆっくり動いています(循環)。
私たちの足元にある土は、大地が地球を循環するめぐりの途中でできあがったものです。
火山の噴火や地震も、このめぐりの中で起きています。
石灰岩
堆積岩
変成岩
火成岩
マグマ
マグマ
土サンプルのご提供:国土防災技術株式会社
石灰岩は、死んだサンゴや貝などが集まって堆積し、固くなったものです。地球内部の動きや、水や風の流れによってできる他の岩石と異なり、生物の活動によって作られる岩石です。
炭酸カルシウムでできているサンゴの骨格の形が、
石灰岩のミクロの構造の元になっています。
川の周囲や湖、海の底に運ばれた岩石の粒、火山灰、
泥、生き物の死骸などが積もっていくと、はじめに堆積したものがその上に積もったものの重さで押し固められ、堆積岩と呼ばれる岩石ができます。
堆積岩は積もったものの構造がそのままの形で残っているため、電子顕微鏡で観察すると、淡水や海水に分布している微生物(珪藻)が含まれていることを確認できます。
変成岩は、火成岩や堆積岩といったすでにある岩石が、
地球内部でマグマの高温にさらされたり、海洋プレートの移動により強い圧力を受けることで、別の性質に生まれ変わった岩石です。
変成岩の仲間の蛇紋岩は、一方向に圧力を受けて
元の岩石が再結晶した岩石です。電子顕微鏡画像では、
方向の揃った結晶の状態を観察することができます。
火成岩はマグマ(岩石が解けた状態)が冷えて固まってできる岩石です。火成岩は冷え方の違いで2種類に分類されます。
火山の噴火で地上に噴出したマグマ(溶岩)が急に冷えて固まった岩石を火山岩、地下のマグマがゆっくり冷えて固まった岩石を深成岩と呼びます。
深成岩の一つである花崗岩には、冷えて固まる間にできた色々な鉱物の結晶(100μmくらいの大きさの粒)が
含まれています。