現在の仕事内容(担当・ミッション)は?
上下水道、浄水場、化学プラントなどに納められている計測制御システムや工業計器などの技術サービスを行っています。お客様先は愛知県をはじめ中部エリアの上下水道局、食品・製薬メーカー、清掃工場などです。大規模な施設が多いため、先輩や後輩と一緒に複数名でお伺いしています。
会社に興味を持ったきっかけは?
大学での研究で電子顕微鏡を扱っていたこともあり、電子顕微鏡の装置そのものや、メンテナンス方法、企業で電子顕微鏡はどんな使われ方をしているかについて興味を持ったことが、当社を知ったきっかけです。
中学時代、はんだ付けを習った先生から「高校生より上手だね」と言われたことで、大学は工業系のモノづくりの方面に進み、主に電子について学びました。
入社の決め手は?
参加した会社説明会で取り組んだ「サービスエンジニア体験ワーク」というグループワークが面白く、“サービスエンジニア”の仕事について興味を持ちました。また、その時に先輩社員ともお話しする機会があり、私と同じ大学出身の先輩もいるという話をうかがいました。とても気さくに接してくださり、雰囲気の良い会社だと思いました。
印象に残っている仕事のエピソードは?
名古屋にある中部支社に配属されて1年目の時のことです。先輩方と共にお客様先へ行き、作業に取り組んでいたのですが、先輩が私の担当場所へ来て少し会話をした後、担当の場所へ戻っていきました。気付くと、私が担当していた部品交換の一部をその先輩が終わらせていたのです。私が作業すると20分程かかっていたことを5分程で仕上げ、「これがプロなのか」と驚きました。
苦労した話、失敗談を教えてください。また、その苦労をどうやって乗り越えましたか?
初めて作業責任者になった時、うまく指示を出すことができず、作業日程や工程、担当の割り振りなど「こうすれば良かった……」といろいろと後悔しました。しかしながら、出来ていない点や改善点を認識することが大切で、それ以来、作業開始から終了までの流れを前日にイメージトレーニングするようにしています。現場で作業責任者があたふたしている姿をメンバーに見せてはいけないと思いますし、しっかり事前準備をするようになったのも、この時の失敗によるものです。とてもためになる経験でしたし、今後も忘れることはないと思います。
入社後に何か必要になったスキルはありますか?
技術的な基礎知識はもちろん、お客様の設備に関する知識をたくさん学んでいます。浄水場、下水場など、全部が全部、同じ水処理のプロセスではありません。点検する製品の位置も、お客様先によってさまざまです。自分で調べることも大事ですが、ベテランの方にうかがって情報を集めることも必要です。
仕事をしていく上で、自分自身が成長した、変わったと思うところは?
対応可能な製品が増えていることです。多種多様な製品群の保全業務を滞りなく実施できていることは技術力が向上した証だと思います。また、現場作業や社内の会議・報告会等が円滑に進むよう、前日までに入念な事前準備を行うようになったことは、以前と比較して大きく意識が変わったところだと思います。
仕事で一番大切にしていることは?
「現場の雰囲気は作業責任者がつくる」と先輩から教えていただいた言葉を大切にしています。仕事中だけでなく休憩時間も、皆が楽しくリラックスして会話ができるように、雰囲気作りを心がけています。また、作業責任者はスケジュール管理や各メンバーの動き、作業手順など、全体かつ細部まできちんと把握している必要があるため、前日のシミュレーションはもちろん、念入りに事前準備をしています。
仕事の魅力はどんなところにありますか?
お客様から感謝を頂けることです。緊急対応のためお客様先に伺い、それを解決した時に、「助かりました、ありがとうございます」と言っていただけると、それが仮に夜遅くの対応だったとしても、疲れが吹っ飛びます(笑)。
また、人々の生活に不可欠な設備を扱っていることも、やりがいにつながっています。浄水場の中には数多くの水処理のプロセスがあり、それを支える多数の製品があります。そして、これらが正常に稼動しないと、蛇口をひねれば水が出るという“当たり前”が成り立たないことを実感しています。各製品を扱う際は、本当に細心の注意を払わなくてはと思いますし、皆さんの生活を支えている製品の安定稼動を担う責任感もありますが、その分、達成感を味わうことのできる仕事です。
将来の目標を教えてください。
得意な分野を持つことはサービスエンジニアの目標の一つですが、「この製品は定岡さんが一番詳しい」とお客様から認めていただける技術力を持ったサービスエンジニアになりたいです。また、その製品のスペシャリストとして全国に名を馳せるぐらいになりたいと思っています。
どのような後輩が来てくれたらうれしいですか?
しっかり人と会話ができる方。製品の知識や技術は、研修で十分培うことができますが、コミュニケーション力は一朝一夕で身に付くものではありません。サービスエンジニアは、お客様とのコミュニケーションがとても重要な仕事なので、やはり人の話を聞き、自分の意見を相手に分かりやすく伝えられる方が向いていると思います。ただ、話すことが得意ではない場合でも、相手の意図を理解して話を聞くことができたり、気持ちを察することができたりと、相手のことを考えられる方なら問題ないのではないでしょうか。個人的には、気さくに話し掛けてくれる方のほうがうれしいです。
あなたにとって“サービスエンジニア”とは?
お客様の設備の安定稼動に寄与できる一番近い外部の人間。
あなたにとって“日立ハイテクフィールディング”とは?
チームワークの会社。他の部門とも連携があり、コミュニケーションが取れている会社だと思います。