最新技術を結集し現行製品よりも一歩進んだ性能や機能を搭載することで、お客様に進化した熱分析装置を感じてほしいという想いが込められています。
NEXTA®シリーズのコンセプト
近年、材料や素材の高機能化・複合化に伴い、基礎研究から製品開発における各種材料の機能、効果が温度変化によってどのように変化するかを明らかにする熱分析装置の熱物性評価への要求は、ますます多様化・複雑化しています。このような市場ニーズに対応した製品としてNEXTA®シリーズを開発しました。
NEXTA®シリーズの製品ラインアップ
NEXTA®STAシリーズ
STA(示差熱熱重量同時分析装置)は、熱重量測定(TGA)と示差熱測定(DTA)または熱量測定(DSC)を1つの装置で同時に測定し、熱抵抗、分解温度、成分の定量分析、および温度変調DSCを使用した比熱容量の評価に使用されます。高分子、製薬、食品、電子機器、セラミック、金属材料の研究開発や品質管理に使用されています。
質量変化の前後で質量の差を読み取るTGAの解析においては、ベースライン変化は試料本来の質量変化の読取りへ影響を与えてしまうため、ベースラインの安定性が測定精度に影響します。新設計の天秤安定技術を搭載し、業界トップレベルのベースライン性能を有するNEXTA STAでは、幅広い温度範囲で僅かな重量変化を検出でき、材料が必要な性能と品質基準を満たしていることを確認できます。また、進化したRealView®試料観察オプションは、測定中のリアルタイム観察に加え日立独自の多彩な解析を可能にします。
定量精度を高めるNEXTA STAのベースライン性能
試料観察が進化!熱分析データと連動する多様な色彩解析*
汎用DSC装置では対応できない高温域でのDSC機能
測定の信頼性も高めるオートサンプラーカバー*の採用
独立した2系統温度センサーによる加熱暴走防止の安全機構
国内メーカー唯一の装置本体2年保証を実現
NEXTA®DSCシリーズ
DSC(示差走査熱量測定)は、融点、ガラス転移、結晶化などの熱特性を提供することで、材料特性評価のための熱流を測定でき、高分子、製薬、電子機器、化学、学界、石油およびガス、食品、金属など、幅広い業界で研究開発と品質管理と両方に使用されています。
ますます複雑化する材料業界においては、構造が複雑になればなるほどガラス転移は不明瞭になる等、様々な熱的反応が計測しにくくなっています。世界トップレベルのベースライン、高感度と高分解能を有するNEXTA DSCでは、より正確に僅かなピークも逃さずに複雑化された材料の熱的な変化を計測することができます。また、進化したRealView®試料観察オプションは、マイナス温度域での測定に加え日立独自の多彩な解析を可能にします。
微小ピークも検出するNEXTA DSCの感度とベースライン性能
試料観察が進化!マイナス温度域にも対応した試料観察DSC*
測定の信頼性も高める電動蓋*やオートサンプラーカバー*の採用
独立した2系統の温度センサーによる加熱暴走防止の安全機構
国内メーカー唯一の装置本体2年保証を実現