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「第31回ポリマー材料フォーラム」 広報委員会パブリシティ賞を受賞

2022年11月16日
株式会社日立ハイテクソリューションズ

  株式会社日立ハイテクソリューションズ(以下、日立ハイテクソリューションズ)は、このたび株式会社日立製作所(以下、日立)および株式会社日立ハイテク(以下、日立ハイテク)と共同研究した「公開文献データを活用したケミカルズ・インフォマティクス(CI)ツールで探索したバイオ由来ポリ乳酸樹脂用添加剤の効果実証」にて、第31回ポリマー材料フォーラム(主催:公益社団法人高分子学会)広報委員会パブリシティ賞を受賞しました。

 公益社団法人高分子学会では、学術や産業界の発展への寄与を目的に、年次大会、高分子討論会、ポリマー材料フォーラムの中から、高分子の研究開発に大きな影響を与える研究発表の内容について広報活動を行っており、広報委員会パブリシティ賞は、その発表内容が学術、技術、または産業の発展に寄与すると認めたものを表彰するものです。

 このたび受賞した研究のテーマであるバイオ由来樹脂は、現在食品トレーなど再利用しないものへの利用にとどまっていますが、強度と生分解性を両立できる材料が見つかれば、耐久性が必要な商品にも使用することができるようになります。バイオ由来樹脂の用途拡大が進むことで、プラスチックの再利用が進みゴミを削減できる他、プラスチックの原料である石油資源の消費を抑えることができ、廃棄された場合にも自然分解されるため、動植物や地球環境に与える負荷を低減することができます。本研究ではバイオ由来樹脂のさらなる用途拡大をめざし、日立ハイテクソリューションズが独自開発した材料探索ツールChemicals Informaticsを用いてバイオ由来樹脂の強度と生分解性を向上する添加剤を高速で探索し、抽出した有望添加剤を含む樹脂を製作することで実験的にその効果を実証しました。

 本研究にて使用したChemicals Informaticsは特許や論文などの膨大な公開データを、自然言語処理、新規化合物生成、化合物探索の3つのAI技術で分析し、目的の特性を有する化合物を抽出する、膨大な独自データベースを保有するマテリアルズ・インフォマティクスツールです。材料開発の上流プロセスである化合物選定において、その網羅性と速度を向上し、材料開発の効率化や成功確率の向上、新たな材料の発見を支援します。

 日立グループは約50年前からプラント制御システムなどの提供を通して、化学産業の発展に貢献してきました。今後も、日立ハイテクソリューションズはChemicals Informaticsをはじめとした新たなテクノロジーを活用し、化学産業の業務効率化・高度化に寄与し、地球環境に優しい素材や人々のQOL(Quality of Life)向上につながる素材の開発へ貢献していきます。

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本件に関するお問い合わせ

株式会社日立ハイテクソリューションズ
経営戦略本部DXマーケティング部
担当:堀内