リカルク機能
特長
低濃度の滴定における滴定曲線のように変曲点が不明瞭な滴定に威力を発揮します。
この機能は、滴定終了後における再検出にも使用できます。
- 再検出機能
- 再計算機能
- シミュレーション機能
- 重ね書き機能
- 統計計算機能
再検出機能
- 再検出機能は測定した時の滴加毎データを元に、終点検出に関係するパラメータを変更して、再度終点を検出し直す機能です
- 再検出では終点の検出方法であるメソッドを始め、下の画面にあるようなパラメータが変更できます
- 下の結果はメソッドを「変曲点検出」から「B交点検出」に変えて再検出した例です
再検出前:「曲点検出」
滴定mL 7.687 mL
再検出後:「B交点検出」
滴定mL 7.785 mL
再計算機能
- 濃度演算に使用するパラメータを変更して、再度濃度演算を行う機能です。必要なパラメータを入力し忘れたり、誤入力してしまった時に便利です
- 再計算のパラメータ設定画面を下記に示します
- 上記例のファクタ値を1.0→0.98に変えて実行すると下記のようになります
シミュレーション機能
- シミュレーションは、手動で曲線上の任意の点を終点とする機能です
- 自動ではうまく終点を拾えないような測定に有効です
- 曲線上の終点移動に加え、作図法、交点法など多彩な手動操作が行えます
終点移動
指差しカーソルを移動して終点を決定します。
作図法
エンピツカーソルで基線、平行線、傾線を決定して終点を求めます。2本の平行線の中間点が終点となります。
交点法
エンピツカーソルで基線、傾線を決定して終点を求めます。2本の線の交点が終点となります。
重ね書き機能
- 滴定曲線を重ね書きする機能です(重ね書きできる曲線は最大5個)
- データのバラツキ、再現性の良し悪しを視覚的に確認できます
統計計算機能
- 滴定の信頼性を確認するために同じサンプルを複数回測定し、その結果を統計計算する場合があります。そのような場合に利用できる機能として、統計計算を用意しています
- 統計計算の結果には、平均値・標準偏差・変動係数があります