ActiveFlowシステム
ActiveFlowシステムは、流体力学を駆使して解析を行うことでガスフローシステムを改良し、半分のアルゴンガスでプラズマを維持させることを可能にしました。
取扱会社:株式会社 日立ハイテクサイエンス
特長
1. アルゴンガス量の半減や電力の消費の低減により、ランニングコストを大幅にカット
- プラズマガス(アルゴンガス)量を16L/分から8L/分に半減。
- 高周波出力を1.2kWから1.0kWになり、消費電力を約6%減。
2. 従来の低消費プラズマと比較して、感度、耐マトリックス性が向上。高塩濃度サンプルの分析が可能
- 標準システムと同等の感度を実現
- 標準システムと同等の耐マトリックス性を実現
3. 容易な操作性
- 外形寸法が標準トーチと同じため、同じ取扱いが可能。
- 位置認識機構により、装置への取り付け操作は向上。
関連データ(S3500DD)
測定事例
1. マトリックス存在下の感度比較
Fe 1%溶液(1ppm添加)のS/B比較
Fe1%のマトリクス存在下で、AFシステム(ActiveFlowシステム)と標準システムで測定したときのS/B比の比較を以下に示します。AFシステムでも標準システムと同等のS/B比が得られることが分かります。
2. 高塩濃度での長時間安定性
塩化ナトリウム3%溶液の4時間連続測定
海水とほぼ同等の濃度である塩化ナトリウム3%で4時間測定を行っても、各元素のばらつきは低く抑えられていることがわかります。
ランニングコスト削減例
1日8時間、月20日稼動、アルゴンガス8000円とした場合。
関連データ(PS7800)
PS7800 ActiveFlowシステム 測定事例
1. 簡便なトーチの取り付け機構
ActiveFlowシステムではトーチ取り付け部分の機構を改良しております。以下の図のようにトーチ位置認識機構によりトーチの設置位置を一定にすることができ、人為的な設置の差をなくすことが可能です。また簡便なトーチロック機構、イグナイターも内蔵したシステムのため、取扱が簡単になりました。(標準トーチも取扱可能です。)
2. 高塩濃度での長時間安定性
SPS7800ActiveFlowシステム鉄1%溶液の1時間連続測定
鉄(99.9%)1gを100mLに溶解、測定元素を1mg/L(Kのみ10mg/L)になるように添加し 鉄1%溶液の規格化濃度の平均値(23回)と再現性(変動係数CV%)を以下に示します。 CV%がほぼ1%程度からそれ以下に達しており安定した再現性を実現しております。
ランニングコスト削減例
1日8時間、月20日稼動、アルゴンガス8000円とした場合。
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