変異解析ソフトウェア Mutation Surveyor
特長
論文等で利用されるアミノ酸番号での変異検出
Mutation Surveyorではサンガーシーケンサーでシーケンシングされた配列中の変異がどの遺伝子の何番目のアミノ酸の変異かを自動的に判別する仕組みがあります。これにより、手作業で見つかった変異と既知の変異との対応を調べる手間を省くことができます。見つかった変異の報告形式は論文や有名な遺伝子変異データベース(dbSNP)と同様の考え方に基づいています。また、解析ソフトによっては、見つかった変異の周辺に挿入や欠失が含まれていると、読み枠がずれて既知変異との対応関係が崩れる場合もみられますが、Mutation Surveyorではリファレンス(正解配列)の座標を基準にしているため、ずれが生じません。
変異詳細表示からは既知SNVデータベースの当該変異のページを開くこともできます。解析に必要なリファレンス(正解配列)のデータは、解析対象がヒトで、かつ、インターネットに直接接続可能な環境であれば自動的にダウンロードする仕組みもあります。インターネットに接続できない環境であっても、予めヒトアノテーションデータベース一式をダウンロードしてオフラインで利用もできます。ヒト以外の生物種であってもGenBankからご自身が必要とする遺伝子情報を取得して用いることもでき、Mutation Surveyor付属のツールにて、必要な読み枠(アイソフォーム)を定義することができます。なお、基本的な解析はアノテーション情報のない配列のみのリファレンスも用いることができます。
領域横断的な変異検出状況の把握
Mutation SurveyorのProject Reviewer形式の表示では数百~数キロに及ぶ領域中で変異のある箇所だけハイライト表示できます。ホモ接合のSNVやINDELはもちろんのこと、ヘテロ接合のSNVや、ヘテロ接合INDELの検出状況も俯瞰できます。検出された変異の波形は拡大してシームレスに確認できますので、ノイズやブロードな人工的ピークとの区別を目視で確認することも容易です。こちらの通常解析では20%程度以上の割合の変異が報告対象ですが、5%程度の低頻度変異を検出する特別な解析画面や、ヘテロ接合INDELの検出状況を詳細に確認する解析画面はこれとは別途用意されています。
Project Reviewer表示では、複数の配列によってカバーされる数キロの領域の変異検出状況を俯瞰することもできます。サンプルIDなどによってグループ化して表示すれば、検体間の違いを領域横断的に比較する際に便利です。下の例ではBRCA1遺伝子のあるexonを約3,000bpに渡って複数のシーケンスデータでカバーし検体間で比較した例となります。
ヘテロ接合INDELの自動検出
ヘテロ接合で挿入や欠失(INDEL)が含まれているサンプルをダイレクトシーケンシングした場合、途中から連続して二つのピークが重なった特徴的な波形を示します。これは、増幅されたDNAの一部に挿入や欠失が含まれ、残りには含まれないため読み枠が部分的にずれることに由来します。サンガーシーケンシングの仕組み上、このような波形は避けられませんが、このような混合波形は一般的な解析ソフトでは分析することができません。一方、Mutation Surveyorではこのようなヘテロ接合INDEL由来の混合波形を野生型アレルと挿入・欠失を含むアレルに分解して自動検出する仕組みがあります。下の図は、ヘテロ接合INDEL分析用の画面表示例を示しており、ここでは検出の過程が波形で示されています。この画面ではヘテロ接合INDELを含むアレルの相対頻度もパーセンテージで表示されます(画像中央の53.78%の箇所)。
機能
ラージINDELの検出
リファレンス全長の15%におよぶラージINDELを検出することができます。上図の例では76塩基の長い挿入部位を検出した例です。多段階アライメントアルゴリズムを用いることで、リファレンス配列に対する20%におよぶ変異を持つサンプルをアライメントすることができます。
既知変異ナレッジデータベースと外部アノテーションを利用可
dbSNP、COSMIC、dbNSFPなど、よく使われる既知の変異データベースからの情報を、検出された変異のリストに対してアノテーション付加することができます。また、独自に用意したカスタムデータベースからの情報付加にも対応しています。
低頻度バリアント(マイナーバリアント,5%以上)の検出と定量
一般的には検出に困難が伴うことが知られる、体細胞変異や、ミトコンドリアのヘテロプラスミー、モザイク現象などに由来する低頻度変異について、それらを検出可能なアルゴリズムをMutation Surveyorは備えています。
上記の例では赤丸で囲まれた緑色のバーの箇所でtp53遺伝子上の体細胞変異と考えられる箇所が自動的に検出されています。順方向と逆方向の波形を考慮することで5%の変異*も検出可能です。
* 測定箇所にリファレンスとサンプルでそれぞれ波形データつきの配列があり、かつ、それぞれが順鎖方向と逆鎖方向でPhredスコア20以上の品質基準を満たす場合
変異の定量ツールでは、標準アレル比を用いる方法と、簡易アレル比を用いる方法の、2種類の方法論から選択できます。標準アレル比を用いる方法では、野生型と変異型両方の標準を用います。
上図の例では、赤枠のCのピークの減少強度が30.61%で、Gの検出強度31.66%となっています。画面上部の波形が野生型の波形で標準の1つ目、画面下部の波形が100%ホモの変異型の波形で標準の2つ目、画面中央部がテストサンプルを示しています。
ミトコンドリア対応
ミトコンドリア由来のDNAを解析する場合、タンパク質コード領域は一部が非ユニバーサルなコドンで翻訳されます。Mutation Surveyorでは、リファレンスにミトコンドリアのGBK(GenBank)形式の配列を指定すれば、解析時に自動的にミトコンドリア用のコドン表が用いられます。
画面左上のTGAが終止コドンからトリプトファンコドンに置き換わっていることが確認できます。
バイサルファイト処理DNAのメチル化配列解析
バイサルファイト処理したDNAはメチル化C(シトシン)のみCのまま、非メチル化CはU(ウラシル)に化学的に変換させることができるため、エピジェネティクス分野などでメチル化状態を調べる際に使われます。Mutation Surveyorでは、バイサルファイト処理後DNAを解析し、メチル化、非メチル化、部分的メチル化の状態判定を自動検出することができます。
上図の例では、赤丸で囲まれた青いバーがCがUに変わった非メチル化箇所、赤四角で囲まれた箇所が部分的メチル化箇所として検出できています。
超過変領域(ハイパーバリアブルリージョン)解析
ウイルスのDNA、HLAタイピングなどの変異が蓄積されやすい超過変領域(ハイパーバリアブルリージョン)のアライメントでは、Mutation Surveyorの多段階アライメントアルゴリズムが効果を発揮します。
上図の例では高密度に変異が蓄積されたHCV(C型肝炎ウイルス)のサンプルをリファレンスにアライメントし、変異を検出しています。赤字の‘1’の箇所ではアミノ酸置換を伴う変異が、赤字‘2’では位置に沿ったリファレンスとサンプルのピークの違いが、赤字‘3’では検出された変異が変異表としてまとめて表示されています。赤字‘4’の‘*’印の箇所は、塩基レベルで違いのある箇所です。
各種レポート
Mutation Surveyorでは、完全にカスタマイズ可能なレポート他、各種レポートを用意しています。
- VCFレポート: VCF(Variant Call Format)は、様々なソフトウェアでバリアントの一覧として共通的に利用される形式です。検出されたバリアントをVCF形式で出力することができます。
- 臨床研究用レポート:GenBankファイルを元に、指定した変異を含むサンプルのみをレポートできます。レポートには機関名や住所、その他情報を含むカスタムヘッダーを付加できます。
- その他、変異レポート、プロジェクトレポート、HGVSレポート(Human Genome Variation Societyのバリアント表記法のひとつ)、GADレポート(画像解析表示レポート)、PrettyBaseレポート(SeattleSNPsプロジェクトによって開発された形式)に対応しています。
ユーザーごとのログインと監査証跡
Mutation Surveyorではアクセス権限を制御し、それぞれの解析プロジェクトの監査証跡を生成可能な管理システムを含んでいます。
権限のないユーザーが誤ってプロジェクトや解析パラメータを変更することを防ぐことができます。
レポート内にユーザーIDを埋め込むことができ、どのような変更をいつ、どのユーザーが実施したかが保存されます。
すべての主要なキャピラリーシーケンサーの出力とケミストリーへの互換性
当社の小型キャピラリー電気泳動シーケンサー DS3000をはじめ、Thermo Fisher Scientific社、Promega社、Beckman coulter社など主要なキャピラリー電気泳動シーケンサーが出力する形式、ケミストリーに対応しています。
サンプル配列ファイルは波形データのあるSCF, AB1, ABIファイルに対応します。
リファレンス配列は波形データのないGBK, SEQ形式、波形データのあるSCF, AB1, ABIファイルに対応します。
ライセンス形態
ライセンスラインアップ
ライセンス形態 | 単位 |
---|---|
評価版(スタンドアローン版) FREE! | 1台 |
製品版 1プロジェクト最大2000配列(ドングル版) | 同時起動1台 |
製品版 1プロジェクト最大48配列(ドングル版) | 同時起動1台 |
製品版 1プロジェクト最大2,000配列(スタンドアローン版) | 1台 |
製品版 1プロジェクト最大48配列(スタンドアローン版) | 1台 |
製品版 1プロジェクト最大2,000配列(ネットワーク版) | 同時起動1台 |
製品版 1プロジェクト最大48配列(ネットワーク版) | 同時起動1台 |
評価版(スタンドアローン版)
機能制限なく35日間限定でご利用いただけるライセンス形態です。
評価版の入手はお問い合わせの’評価版の入手’をご覧ください。
製品版 1プロジェクト最大48/2000配列(ドングル版)
複数人での共用に優れたライセンス形態です。予め複数台のコンピューターにソフトウェアをインストールしておき、USBメモリ型のキー(ドングル)を接続した時のみソフトウェアが起動できます。キーひとつにつき、同時一台起動となります。
ご留意事項
・ドングルを紛失した場合は再発行できませんのでご了承ください。
・インストール台数に制限はありません。
・保守契約が切れた後も、インストールするコンピューターを追加することはできますが、付属のインストールメディアを保管しておく必要があります。
製品版 1プロジェクト最大48/2,000配列(スタンドアローン版)
スタンドアローン版は1台のコンピューターでのみMutation Surveyorをご利用いただけるライセンス形態です。コンピューターの変更時は、保守契約へのご加入が必要で、弊社立ち合いのアンインストールの実施が必要となります。
コンピューター故障等により、適切なアンインストール手順や立ち合いが不可能な場合は、保守契約への加入の上、状況確認をした後、ソフト製造元によりライセンスの再発行の可否が判断されます。
物理的なコンピューターに限らず、仮想マシンにインストールすることもできます。ただし、仮想マシンにインストールする場合はMACアドレスは固定である必要があります。
最大48配列と最大2000配列の違いについては、こちらをご覧ください。製品版の購入や詳細に関してはお問い合わせください。
製品版 1プロジェクト最大48/2,000配列(ネットワーク版)
ネットワーク版は複数台のコンピューターや複数ユーザーで、Mutation Surveyorを共用いただけるライセンス形態です。最大48配列と最大2,000配列の違いについては、こちらをご覧ください。ライセンス管理パソコン*から、利用許可を与えられた(認証された)コンピューター上でMutation Surveyorを起動できるようになります。同時に起動できるのは1ライセンスあたり1台のみとなります。ネットワーク版のMutation Surveyorを起動するパソコンは、ライセンス管理パソコンとネットワーク上に接続され、認証に必要な通信が許可されている必要があります。通信の設定のためにネットワーク管理者と相談が必要な場合もあります。製品版の購入や詳細に関してはお問い合わせください。
* ライセンス管理パソコンとは、ライセンスサーバー(ネットワーク版Mutation Surveyorの利用許可を与えることのできる専用のソフトウェア)をインストールしたパソコンです。
1プロジェクト最大48または2,000配列について
最大48配列と最大2,000配列の違いは、1プロジェクトに読み込める配列の最大数にあります。
1プロジェクトあたり最大配列数以内であれば作成可能なプロジェクト数や解析の実行回数に制限はありません。
最大配列数 | 利用想定機関 | 説明 |
---|---|---|
最大2,000配列 | 研究機関など | Mutation Surveyorの基本となる最大配列数が設定されています。 一般的にこの上限を超えるケースは稀です。 |
最大48配列 | 病院、検査機関など | ごく限られた用途のみで利用する検査機関等向けの、廉価版です。 |
保守契約
ライセンスご購入後1年間は保守契約が含まれます。2年目以降は有償でのご提供となります(任意加入)。
保守契約の加入がなくともできること
- 同一パソコンで2年目以降Mutation Surveyorを継続利用する。
- ドングル版のインストール対象パソコンを増やす。
- ネットワーク版のクライアントを増やす。
- ネットワーク版のライセンスを持っている場合、ライセンス管理パソコンのIPアドレスの変更や、ホスト名の変更に伴い、クライアントの接続先の設定を更新すること。
保守契約への加入が必要なこと
- 新しいバージョンのMutation Surveyorにアップグレードする。
- 別のコンピューターへのライセンスの移動。(弊社アンインストール立ち合い必要)
- トラブル対応を含む技術的な問合せへの回答を得る。
保守契約の未加入期間の扱いについて
購入から2年目以降に保守契約に加入いただかなかった期間のあるユーザーが、保守契約に加入する場合、前回の保守契約終了日から遡って、保守契約料をお支払いいただく必要があります。
不明点はお問い合わせください。
動作環境
Windows
項目 | 要求仕様 | 注釈 |
---|---|---|
OS(オペレーティングシステム) | Windows7,Windows8.1 Windows10,Windows11 |
32 bit または 64bit |
CPU | シングルコアで動作 | |
メモリ | 2GB以上 | |
ストレージ(ハードディスク等) | 20GB以上の空き容量 |
導入手順
利用までのながれ
ここでは無償の評価版(スタンドアローン版)、および、有償の製品版(ドングル版)、製品版(スタンドアローン版)、製品版(ネットワーク版)のそれぞれの導入までの大まかな流れについて説明します。 詳細な手順はこちらをご覧ください。
評価版(スタンドアローン版)導入手順
手順(1): SoftGenetics社の評価版要求(Request Trial)ページにアクセスし、表示されるユーザー登録フォームに必要な情報を入力して送付します。
手順(2): 評価版ダウンロード用リンク、ID、パスワードがE-mailで送付されます。
手順(3): 評価版ダウンロード用リンクに、ID、パスワードを入力し接続します。
手順(4): ソフトウェア評価版をダウンロードします。
手順(5): ダウンロードしたファイルから、Mutation Surveyor評価版をインストールします。
この手順が終わると、 Mutation Surveyor評価版が起動でき、35日間限定で全ての機能が利用いただけます。
手順(4)は、ご利用のネットワーク環境によってはダウンロードできない場合がありますので、その際は弊社までお問い合わせください。
詳細な手順はこちらをご覧ください。
製品版(ドングル版)導入手順
手順(1): 弊社へドングル版製品購入の見積依頼送付、弊社から見積回答、弊社へ注文の連絡を行います。
手順(2): SoftGenetics社から取得したDVD、ドングル(USBキー)を弊社から送付します。
手順(3): インストール用メディア(DVD)を挿入して、 Mutation Surveyorをインストールします。
手順(4): コンピューターのUSBポートにドングルを接続します。
手順(5): プログラムを起動しますと、ドングルの認証が行われます。
この手順が終わると、 Mutation Surveyor製品版(ドングル版)が起動でき、期間の制限なく全ての機能が利用いただけます。
新しいコンピューターを追加する際は、保守契約不要ですが、購入時バージョンのMutation Surveyorで非サポートのOSのメジャーアップデートの際は保守契約への加入が必要となります。
詳細な手順はこちらをご覧ください。
製品版(スタンドアローン版)導入手順
手順(1): 弊社へスタンドアローン版製品購入の見積依頼送付、弊社から見積回答、弊社へ注文の連絡を行います。
手順(2): 弊社よりソフトウェアダウンロード用のリンク、アカウント、パスワードを送付します。
手順(3): ソフトウェアダウンロード用リンクより、ソフトウェア本体をダウンロードします。
手順(4): ダウンロードしたファイルから、 Mutation Surveyorをインストールします。
手順(5): 初回レジストレーション時に手順(2)で取得したアカウントとパスワードを入力すると、 Mutation Surveyorからコンピューターの識別情報が自動的にSoftGenetics社サーバーに送付されます。
手順(6): SoftGenetics社サーバーより、登録IDが送付されます。
手順(7): 登録IDを受信すると、ソフトウェアを利用できるようになります。
この手順が終わると、 Mutation Surveyor製品版(スタンドアローン版)が起動でき、期間の制限なく全ての機能が利用いただけます。
期間制限はありませんが、コンピューターの故障や、OSのメジャーアップデート時にライセンスの再発行が必要な際、または、コンピューター間のライセンス移動が必要な際は保守契約への加入が必要となります。
手順(1)~(2)は、代理店様経由でのやりとり、または、弊社WEBサイト上のフォームやメールでのやりとりとなります。この手順はMutation Surveyorをインストールするパソコンで行わなくとも差支えありません。
手順(5)~(7)は、外部ネットワークに直接接続可能な場合は、自動的に実施されます。コンピューターが外部ネットワークに接続できない場合は、メールによるやりとりで代替することができます。
詳細な手順はこちらをご覧ください。
製品版(ネットワーク版)導入手順
アカウント、パスワードの取得に関して実施する必要のある手順
手順L1: 弊社へネットワーク版製品購入の見積依頼送付、弊社から見積回答、弊社へ注文の連絡を行います。
手順L2: 弊社よりソフトウェアダウンロード用のリンク、アカウント、パスワードを送付します。
手順L1~L2は、代理店様経由でのやりとり、または、弊社WEBサイト上のフォームやメールでのやりとりとなります。この手順はライセンス管理パソコンで行わなくとも差支えありません。
ライセンスサーバーに関して実施する必要のある手順
手順S1: ソフトウェアダウンロード用リンクより、ソフトウェア本体をダウンロードします。
手順S2: ダウンロードしたファイルから、 Mutation Surveyorの、ライセンスサーバーソフトウェアをインストールします。
手順S3: 初回レジストレーション時に手順L2で取得した、アカウントとパスワードを入力します。
手順S4: Mutation Surveyorからコンピューターの識別情報が自動的にSoftGenetics社サーバーに送付されます。
手順S5: SoftGenetics社サーバーから登録確認情報が送付されます。
手順S6: 登録確認情報を受信すると、ライセンスサーバーが機能するようになります。
この手順が終わると、ライセンス管理パソコンが立ち上がっている時は常にライセンスサーバーが機能するようになります。ライセンスサーバーは期間制限はありませんが、ライセンス管理パソコンの故障や、OSのメジャーアップデート時にライセンスの再発行が必要な際、または、コンピューター間のライセンス移動が必要な際は保守契約への加入が必要となります。 手順S3~S6は、外部ネットワークに直接接続可能な場合は、自動的に実施されます。コンピューターが外部ネットワークに接続できない場合は、メールによるやりとりで代替することができます。
クライアントで実施する必要のある手順
手順C1: ソフトウェアダウンロード用リンクより、ソフトウェア本体をダウンロードします。
手順C2: ダウンロードしたファイルから、 Mutation Surveyorをインストールします。
手順C3: Mutation Surveyorを起動し、サーバーのIPアドレスまたは、コンピューター名、ポート番号を登録します。
この手順が終わり、かつライセンス管理パソコンとの通信設定が適切に行われている場合はネットワーク版Mutation Surveyor製品版が起動でき、全ての機能が利用いただけます。
詳細な手順はこちらをご覧ください。
よくある質問
動作環境
Q: Mutation Surveyorは仮想環境で動作しますか?
A:固定MACアドレスを持ち完全なWindows OS上であれば動作すると考えられます。仮想環境独自の質問等に対する技術サポートは対応できませんので、試用版などで事前に動作確認お願い致します。
Q: AMD製のCPUのコンピューターでも動作しますか。
A: Intel製に限らず、AMD製のCPUでも動作致します。
ライセンス
Q: ライセンスのレンタルは可能ですか?
A: サブライセンス規定で禁止されているため、貸出できません。
Q: ライセンスの譲渡は可能ですか?
A: 譲渡元から完全にプログラムを削除し、製品に関わる全てを譲渡先に譲ることができます。詳しくは、'End User License Agreement'をご確認下さい。
コンピューターの変更が必要な場合は、保守契約加入期間中のみ可能で、譲渡元からのアンインストールの弊社立ち合い後、譲渡先でのインストールが可能となります。
コンピューターごと譲渡する場合は特別な対応は必要ありませんが、ご購入時のユーザー情報はサポートに必要なので、保管ください。
Q: ソフトウェア単体で販売していますか?
A: しています。弊社はキャピラリーシーケンサーの製造・販売も行っており、
それら装置と同時にご提案する場合もございますが、ソフトウェア単体でのご導入支援、
個別アプリケーションのご相談など柔軟に対応させていただいております。
シーケンサーメーカーとして実際のデータに触れる機会も多く、それらへの深い理解、
マイナーな事象への対処方法などを把握した上でサポートを実施している点が弊社の強みと考えています。
ドングル版について
Q: 保守が切れた後も、利用対象のコンピューターを増やすことはできますか?
A: 可能です。ご購入時のインストール用プログラムと手順書が必要となりますので、保管をお願い致します。
スタンドアローン版について
準備中
ネットワーク版について
Q: 保守契約が切れた後も、クライアントは追加できますか。
A: 可能です。ご購入時のインストール用プログラムと手順書が必要となりますので、保管をお願い致します。
Q: 複数人で設定やファイルを共用できますか。
A: 仕様上はインストール先のフォルダを共有ドライブ上などに設定することも不可能ではありませんが、同時書き込み時の動作の安定性などの兼ね合いで、クライアントごとに設定ファイル等を保有することを強くお勧め致します。設定内容はエクスポート・インポートにて複数クライアント間で共有可能です。プロジェクトファイル等の共有は通常のWindowsでの共有ファイルと同様の考え方で管理いただけます(最後に保存したものが、それ以前のものを上書きします)。ソフトウェア内部データベースの共用に関しては別途ご相談ください。
Q: リモート環境で動作しますか?
A: ネットワーク版は、施設内でのライセンスの共有を目的に設計された機能であり、インターネット上からの解析を可能にするような想定でデザインされておりません。ネットワーク版は、ドングル版やスタンドアローン版と同様に、ローカル(クライアント)コンピューター上にインストールされたプログラムを起動して、ローカル(クライアント)コンピューター上の設定ファイルや、データファイルを読み込んで動作します。ネットワーク経由で機能するのは、ライセンスの認証に関してのみとなります。リモートコンピューターの画面を転送するタイプのリモート接続や、Windowsのリモートアクセス機能やそれに類する機能を用いることで、リモート環境からMutation Surveyorがインストールされたコンピューターを操作する方式で、リモート利用いただくことも検討いただけるとは思います。ただし、この際はインターネット経由でのリモート接続での利用は、お客様ご自身の責任においてご利用をお願い致します。通信のタイムラグや、接続元と接続先のディスプレイの違いなど、リモート接続独自の問題は動作保証対象外となります。
Q: クラウド環境で動作しますか?
A: サーバー用プログラムは固定MACアドレスを持ち完全なWindows OS上であれば仮想OS上でも動作すると考えられます。クライアント用プログラムはサーバーに対して、IPアドレスまたはホスト名で通信が通れば動作すると考えられます。クラウド環境独自の質問等に対する技術サポートは対応できませんので、ご購入後にご検討いただくか、姉妹品の試用版にて動作確認をお願い致します。ネットワーク版の試用版に関してはメールにてご相談ください。ご購入者以外への有償・無償のご利用に関してはサブライセンス規定に抵触すると考えられますので、ご相談ください。
Q: ネットワーク版の試用版はありますか。
A: Mutation Surveyorのネットワーク試用版はありません。同様の仕組みを用いたSoft Genetics社の姉妹品にて試用・導入検討いただくことは可能ですのでご相談ください。
Q: サーバーのIPアドレスやホスト名は変更できますか。
A: 可能です。変更後にクライアントのインストール手順の'Configure Network Client'から変更後のIPアドレスまたはホスト名を設定ください。
Q: サーバーのコンピューターの変更はできますか。
A: 保守契約期間中かつ、弊社アンインストール立ち合いのもと、変更可能となります。年間複数回変更の場合は、別途出張費等の対応費用をご請求させていただく場合がございます。
Q: 必ずネットワークの設定の変更(ネットワーク管理者への依頼)が必要ですか?
A: ユーザーがMutation Surveyorとライセンスサーバーをインストールするコンピューター間で必要な通信が許可されていれば良いため、必ずしも特別な設定が必要でない場合もあります。しかし、セキュリティ方針の厳しい研究所や企業などではネットワーク管理者様に必要な通信を特別に許可する依頼を行う必要がある場合が多いようです。初期状態で通信が許可されていない場合は、一般的にネットワーク管理者が設定変更に対応しない限り、ネットワーク版をご利用になることはできません。以下の必要なネットワーク上の設定についてネットワーク管理者様に予めご確認ください。
Q: 必要なネットワーク上の設定はなんですか?
A: 大きく分けて2つあります。ここでサーバーはライセンスサーバーがインストールされたライセンス管理パソコンを意味し、クライアントはネットワーク版Mutation Surveyorをインストールしたユーザーパソコンを意味します。
1つ目:サーバーのIPアドレス、またはホスト名の固定
クライアントからサーバーへの宛先に相当するのがIPアドレスか、ホスト名のどちらかとなります。
2つ目:クライアントからサーバーへ必要な通信を許可する設定
初期状態で、許可された通信内容以外は許可しない方針となっている場合は、設定変更が必須となります。
より具体的な内容は以下のQ&Aに記載しています。
Q: ネットワーク管理者にどのように依頼したら良いですか?
A: ひとつ上のQ&Aにある2つの必要な設定それぞれに、以下のような想定応答で依頼いただけます。
なお、以下の想定応答フローチャート上で、’質問’、’依頼’はユーザーがユーザーの所内ネットワーク管理者に対して実施いただくものです。’操作’はユーザーが実施していただく必要のある作業です。’結論’は何か実施する必要がない状況です。
1つ目:サーバーのIPアドレス、またはホスト名の固定を依頼するための想定応答
2つ目:クライアントからサーバーへ必要な通信を許可する設定するための想定応答
Q: ネットワーク版の動作に必要な通信内容を教えてください。
A: 初期状態では、ポート番号'50000'番のTCPポートの通信の許可が必要です。このポート番号は、'Configure Network Client'から自由に設定可能です。
Q: LSMサーバーとは何ですか?
A: License Server Managerの略で、SoftGenetics社製のネットワーク版製品のライセンス管理サーバーとしてふるまうソフトウェアを指します。
お問い合わせ
評価版の入手
機能制限のない35日間限定の評価版のご利用のためには、以下リンク先の’35 day Trial Program’からユーザー登録の上、SoftGenetics社から評価版のプログラムを取得する必要があります。
製品版のご購入
購入に関しては以下のお問い合わせ先にご連絡ください。
お問い合わせ
製品のご購入やご質問は下記にお問い合わせください。
お問い合わせ先
ご氏名、ご所属、ご住所、電話番号、E-mailアドレスを明記の上、以下アドレスへご連絡ください。
製品サポートについてはご氏名、ご所属、ご住所、電話番号、E-mailアドレスに加え、
Mutation Surveyorのバージョン、登録番号、とお問い合わせ内容をご連絡ください。
お問い合わせの際に取得しました個人情報は、弊社の個人情報の取り扱い方針に基づき適切に管理いたします。「個人情報保護について」をよくお読みいただき、ご同意の上、お問い合わせください。
* Mutation Surveyorは、米国SoftGenetics社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
関連情報
「S.I.navi」は、日立ハイテク取扱分析装置に関する会員制サイトです。
お客さまの知りたいこと、日々の業務に役立つ情報を「S.I.navi」がサポートします。
日立臨床検査装置をご使用されているお客さまは、「S.I.navi」上で製品情報をご登録いただくと、日立臨床検査装置ユーザー限定サイト「LabCircle(ラボサークル」にて、さらに多くの関連情報をご覧いただけます。