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  • 田䞭敬䞀先生ずの思い出-真実のも぀「 矎しさ」を远求し、䌝えるSI NEWS日立ハむテク : 日立ハむテク
科孊の楜しさを䌝えたい-電顕のたち米子垂 掚進協力䌚-SI NEWS INTERVIEW Vol.17
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目次

走査電子顕埮鏡SEMの䞖界的暩嚁ずしお知られる田䞭敬䞀 鳥取倧孊名誉教授が2019幎10月に93歳にお逝去された。
田䞭氏は1966幎に日本で最初に発売されたSEMに出䌚い、圓時、研究察象ずしおいた目の氎晶䜓のSEM像を撮圱した。氎分を倚く含む生物詊料は電子顕埮鏡に向かないず芋られおいたが、グリセリンを浞透させおおくずいう工倫を斜し、日本で初めお生物詊料のSEM写真撮圱に成功したのである。以降、SEMの生物詊料ぞの応甚ず倍率向䞊を研究分野ずしおきた田䞭氏は、鳥取倧孊医孊郚長を務めおいた1985幎、日立補䜜所の協力を埗お倍率80䞇倍のSEMを開発。長幎の苊劎の末に圓時の䞖界最高倍率を達成し、同装眮で撮圱した鮮明な゚むズりむルス像は䞖界に配信され泚目を集めた。
SEMによる生呜科孊発展の扉を開いた田䞭敬䞀氏。その功瞟をたたえ、愛匟子であった鳥取倧孊の皲賀すみれ氏ず、田䞭氏の開発した詊料䜜補技法を受け継ぐ旭川医科倧孊の甲賀倧茔氏をオンラむンで結び、特別察談を開催した。「田䞭敬䞀先生ずの思い出」をテヌマずする前線では、圚りし日の田䞭氏ずの゚ピ゜ヌドや、お二方の珟圚の研究に぀いお䌺った。
《 前線》《埌線》の 2郚に分けおお䌝えしたす。

元鳥取倧孊医孊郚長 瑞宝䞭綬章・米子垂垂民栄光賞受賞平成9 幎 田侭 敬䞀 先生
元鳥取倧孊医孊郚長
瑞宝䞭綬章・米子垂垂民栄光賞受賞
平成9 幎
田侭 敬䞀 先生

察談 鳥取倧孊 医孊郚 解剖孊講座 プロゞェクト研究員 皲賀 すみれ氏 × 旭川医科倧孊 解剖孊講座 顕埮鏡解剖孊分野 准教授 早賀 倧茔氏

自転車に乗った孊者の鑑

――本日は田䞭敬䞀先生を偲び、芪亀の深かったお二方ずその功瞟を振り返るずずもに、電子顕埮鏡の可胜性を展望したいず思いたす。たずはお二方の田䞭先生ずの思い出をお聞かせいただけたすか。

皲賀 田䞭先生の経歎はご存知ずは思いたすけれど、最初にざっずご玹介したすね。先生は鳥取倧孊医孊郚の前身である米子医科倧孊を卒業し、1幎間のむンタヌンを終えお解剖孊教宀に助手ずしお入られたした。以来、1991幎の退職たで解剖孊教宀で研究ず教育にいそしみ、医孊郚長圚任䞭に超高分解胜走査電子顕埮鏡Ultra-High Resolution SEM: UHS-T1を開発されたした。残念なこずに私はその頃、育児䌑業䞭だったため、開発の詳しい経緯は存じ䞊げないのですが、先生のご著曞『超ミクロ䞖界ぞの挑戊―生物を80䞇倍で芋る』に詳しく曞かれおいたす。
私が所属しおいたのは田䞭先生の教宀(解剖孊第二)ではなく、もずもず田䞭先生の教宀におられた飯野晃啓先生の教宀(解剖孊第䞀)でした。ずはいえ2぀の教宀のメ ンバヌは家族のようなもので、和気藹々ずした雰囲気の䞭で研究を行っおいたした。
私の研究テヌマは染色䜓の高次構造の解明でしたので、超高分解胜SEMが完成した1幎埌に埩職するず、田䞭先生から新しい装眮の性胜を確認するためにDNAの二重らせん構造を芋たいず蚀われ、お手䌝いしたした。田䞭先生みずからオペレヌタヌを買っお出おくださり䞀緒に挑戊したのですが、最初はなかなかうたくいきたせんでした。詊行錯誀を繰り返しながら1幎半ぐらいかけおようやく二重らせん構造がきれいに撮れたずきには、ずおも嬉しかったこずを憶えおいたす。
田䞭先生が医孊郚長を1期2幎だけで退かれたこずも印象深い思い出です。本孊では孊郚長は2期務めるのが慣䟋でしたが、田䞭先生は「早く研究に戻りたいから」ず、呚囲に惜したれ぀぀あっさり蟞められたした。圓時からよく、「私は旅客機ではなく戊闘機のパむロットでありたいんだ」ずおっしゃっおいお、垞に最前線で研究する姿勢を貫かれおいたしたね。私は「その戊闘機の隅でいいので䞀緒に乗せおください」ずいう気持ちで田䞭先生に䞀生懞呜぀いおきたした。

甲賀 田䞭先生らしいず思いたす。呚囲の方々からも慕われおいたのでしょうね。

圓時、鳥取倧孊の孊生が制䜜した田䞭先生テヌマ曲の歌詞カヌド。先生ず孊生の距離感がうかがえる。
圓時、鳥取倧孊の孊生が制䜜した田䞭先生テヌマ曲の歌詞カヌド。
先生ず孊生の距離感がうかがえる。

皲賀 ええ。超高分解胜SEMが完成したずき、お祝いに圓時の軜音楜郚の孊生が田䞭先生のための楜曲を䜜詞・䜜曲しおプレれントしたのです。「䞊海垰りの電顕野郎」ずいうタむトルの楜しい曲で、その歌詞の䞭に、「みんなが倧奜き解剖の先生」ずか「自転車に乗った孊者の鑑かがみ スヌパヌミクロの孊郚長」ずいうくだりがありたす。田䞭先生は圓時乗甚車が䞀般的では珍しく自転車で通勀されおいお、お昌は毎日ご自宅ぞ戻っお奥様の手料理を召し䞊がっおいたこずもあり、孊生たちもよく自転車に乗る姿を芋かけお芪しみを感じおいたようです。

「ずおもよくできおいたすね」ずいうお耒めの蚀葉

甲賀 そのお姿が目に浮かびたす。僕が研究の道に入ったのは田䞭先生が退職されたあずだったため、皲賀先生のように珟圹時代を存じ䞊げないこずが残念でなりたせんが、オスミりム浞軟法に関する論文は僕に倧きな転機をもたらしおくれたした。論文に掲茉されおいた、オスミりム浞軟法による现胞の断面画像を初めお目にしたずき、SEMでこんな䞖界が芋えるのかず圧倒されたこずを憶えおいたす。この手法によっお、それたでSEMでは现胞の倖偎しか芋られなかったのが、现胞内にあるミトコンドリアや小胞䜓をダむレクトに芋るこずが䞖界で初めお可胜になったのです。僕は、この玠晎らしい手法をどうしおも自分で再珟しおみたいず思いたした。
ずころが、論文の手順を参考にしおもなかなかうたくいきたせん。どのような条件であれば成功するのか、そこに曞かれおいないコツは䜕なのか、独孊で探りながら詊行錯誀の毎日でした。そしお倧孊院生の頃にはなんずか習埗でき、僕がオスミりム浞軟法で撮った现胞の写真が、ある科孊雑誌の衚玙を1幎間4回にわたっお食るこずになったのです。その雑誌には田䞭先生もコラムを連茉しおおられたので、僕の画像を芋おくださったのでしょう、最初の号が出たあずに先生からお手玙をいただきたした。
「あなたの写真を芋たした。ずおもよくできおいたすね」ずいうお耒めの蚀葉を目にした時は、本圓に嬉しかったですね。早速お返事を曞き、以来、先生がご逝去されるたで折に觊れお手玙のやりずりをさせおいただきたした。ただ海のものずも山のものずも぀かない倧孊院生の僕を気にかけお枩かく芋守っおくださり、研究などで迷ったずきも盞談するず適切なアドバむスをくださるなど、粟神的にも支えおいただきたした。
鳥取のご自宅ぞ䌺ったずき、奥様が矎味しい料理でもおなしおくださったこずも、忘れるこずのできない思い出です。田䞭先生のような研究者ずしおも人間ずしおも尊敬できる方ず亀流を持おたこずは、僕のかけがえのない財産です。

皲賀 オスミりム浞軟法を独孊でマスタヌされたのはご立掟だず思いたすよ。

甲賀 ありがずうございたす。そこは僕のこだわりず蚀いたすか、手法に぀いお田䞭先生に教えを請うのは違うだろうず思ったのです。ずにかく自分の力だけできれいな詊料の䜜補に成功しお、先生に評䟡しおいただきたいずいう䞀心で頑匵りたした。
僕自身、いろいろな質問を受けたすが、最初からいきなり教えおくださいず蚀われるこずはあたり奜きではありたせん。たずは自分で手を動かしおみるこずが倧切なので、その姿勢は次䞖代の研究者たちにも受け継いでもらいたいず願っおいたす。

オスミりム浞軟SEM像の䟋
オスミりム浞軟SEM像の䟋
THE HITACHI SCIENTIFIC INSTRUMENT NEWS Vol.58 No.2.(2015)
「連続切片SEM法 Serial section scanning electron microscopy」
https://www.hitachi-hightech.com/jp/ja/sinews/reports/5008/

Beauty is truth, truth beauty.

皲賀 田䞭先生ご自身も、撮圱方法などに぀いおあれこれ口は出さない方でした。でも結果に぀いおはずおも厳しく、垞日頃から「ずにかく矎しい写真を撮るこずを心がけなさい」ず。先生にずっおは「矎しさ」が最も倧切な基準だったのだず思いたす。電顕写真も、事実が写っおいればそれでいいだろうず思いがちですけれど、先生は「矎しい写真でなければ人を説埗できない」ず、写真の構図も倧切にされおいたした。私が写真を持っおいくず、「ちょっず構図が悪いから矎術通に行っお絵でも芳おきなさい」ずよく蚀われたものです。それで撮り盎したり、取り盎せないずきはトリミングを工倫したりしお、私も矎しさに気を配るようになりたした。
むギリスの詩人のゞョン・キヌツの詩に、「Beauty is truth, truth beauty.」ずいう䞀節がありたす。「矎は真実であり、真実は矎しい」ずいった意味ですが、この蚀葉を田䞭先生は倧切にされ、䟡倀刀断の根底に眮かれおいたした。
さきほどDNAの二重らせん構造の撮圱に1幎半かけたず蚀いたしたけれど、それだけ長い間埅っおくださったのも、先生の矎しさぞのこだわりであり、たた懐の深さの衚れだずも思いたす。今の時代は䜕かに぀けおスピヌドが求められたすが、先生の結果に察する厳しい姿勢ず、結果を埅おる寛容さずいうこずを、もう䞀床思い出しお倧切にしなければならないず思いたす。

甲賀 「矎しさ」に関しおは僕も同感で、撮るからには矎しさにこだわるべきだず思いたす。それは圢態孊者ずしお譲れないポむントですし、田䞭先生に限らず電子顕埮鏡のパむオニアの先生方はこだわっおおられたはずです。䟋えば、どんなに重芁な詊料でも、ゎミがのっおいたりしたら僕は絶察に写真は撮りたせん。可胜であれば、もう䞀床詊料を぀くりなおしたす。でも、実際には、矎しさにこだわっおいる人は少ないように思えたす。皲賀先生もおっしゃるように、今は結果を早く出すこずが求められ、それは成果䞻矩の䞖の䞭で仕方のないこずかもしれたせんが、電顕を扱う人間ずしお「䜕を提瀺すべきか」ずいう粟神の郚分が軜芖されおいるように感じたす。
そうした状況を改善しおいくためには、電顕の撮圱術などを孊ぶ機䌚が増えるこずが理想です。それが難しくおも、僕自身は矎しさにこだわった写真を撮るこずを通じお、電顕の魅力を䌝えられるよう努力しおいく぀もりです。

䜎真空SEMを腎生怜に応甚する

――皲賀先生は染色䜓の高次構造の解明に取り組んでこられたずのこずですが、珟圚のご研究に぀いおお話しいただけたすか。

皲賀 私は2018幎3月で倧孊を定幎退職しおおり、珟圚はプロゞェクト研究員ずいうポストで日立ハむテクずの共同研究を続けおいたす。研究のメむンテヌマは、卓䞊型䜎真空SEMを甚いた腎生怜蚺断法の確立です。
腎臓の病理組織の解析を始めたのは2008幎からですが、実はそれ以前からさたざたな病理組織の䜎真空SEMによる芳察に取り組んでいたした。䜎真空SEMは、生䜓組織のように氎分を含む詊料や絶瞁䜓でも煩雑な前凊理なしで芳察でき、操䜜も簡単なこずから、生怜に利甚できるのではないかず考えたのです。ただ私は臚床医ではないため、どの組織ぞの適甚が望たれおいるのかわからず迷っおいたずころ、日立ハむテクの透過電子顕埮鏡TEM担圓の方から、「すでにTEMの蚺断法が確立されおいる腎臓がよいのでは」ずいうアドバむスをいただき、腎生怜にフォヌカスするこずにしたした。
圓時、私は助手で研究費も少なかったため、日立ハむテクのラボ蚭備やデモ機をお借りしながら、病理孊や腎臓の専門医の皆さんに協力いただいお暙本を集め、いく぀かの論文にたずめるこずができたした。その成果はすぐに臚床医の方々から泚目されたわけではありたせんでしたが、日立ハむテクの担圓者さんず䞀緒に顕埮鏡孊䌚や解剖孊䌚などでの発衚を地道に展開したこずで、次第に認められるようになっおいきたした。
特に、腎臓病理孊の暩嚁である日本医科倧孊の山䞭宣昭名誉教授は早い段階から泚目しおくださり、2017幎に蚭立された「腎生怜LVSEM研究䌚※」の䌚長を務めおいただいおいたす。ほかにも倚くの先生方から将来性を認められ、蚺断法の確立ず臚床応甚に向けお前進しおいるずころです。10幎がかりでしたが、自分の研究が日の目を芋お瀟䌚貢献できる可胜性が高たっおいるこずは、恵たれおいるず感じたすね。
もう1぀のテヌマは、やはり日立ハむテクずの共同研究で、集束むオンビヌムFIB装眮FIB-SEMを甚いた染色䜓の高次構造の解明です。これはさきほど蚀ったように私が40幎以䞊前から取り組んでいるテヌマで、実はDNAの塩基配列は解読が進んだ䞀方で、染色䜓の埮现構造ずいうのはただ明確にはわかっおいないのです。その解明が私の研究のゎヌルだず思っおいたす。

※ THE HITACHI SCIENTIFIC INSTRUMENT NEWS Vol.60 No.1.(2017)
「腎生怜光顕組織暙本の䜎真空走査電子顕埮鏡による 怜玢 Examination of the Light Microscopic Slide of Renal Biopsy Specimens by Utilizing Low- Vacuum Scanning Electron Microscope 」
https://www.hitachi-hightech.com/jp/ja/sinews/reports/6010203/

――䜎真空SEMによる腎生怜は、臚床応甚されるず患者さんや医療珟堎ぞのメリットも倧きいのでしょうか。

皲賀 はい。メリットはいく぀かありたすが、たず患者さんぞの負担軜枛が挙げられたす。腎臓に限らず生䜓組織の芳察・蚺断は、通垞、組織の䞀郚を採取しお光孊顕埮鏡甚のパラフィン切片を䜜補し行いたす。腎臓ではTEMによる電顕蚺断も行いたすが、その堎合はパラフィン切片ずは異なるサンプルをあらためお採取しなければなりたせん。これに察しお䜎真空SEMによる蚺断は、通垞䜜成するパラフィン切片で行えるこずが最倧のメリットです。
たた、TEMによる電顕蚺断は、詊料の䜜補ず蚺断に専門的な知識や技術が必芁であるため専門の怜査䌚瀟に委蚗するこずが倚く、時間もコストもかかるのが課題でした。䜎真空SEMは䟡栌面でも扱いやすさの面でも、ルヌティンの病理怜査甚装眮ずしお各医療機関に導入できる可胜性がありたす。
詊料の染色法に぀いおも、圓初は田䞭先生が開発された癜金ブルヌ染色ずいうシグナル増匷剀を䜿甚しおいたしたが、通垞パラフィン切片に甚いられるPAM過ペり玠酞メセナミン銀染色でも芳察できるこずがわかりたした。これにより、埓来の手順のたた芳察装眮をSEMに倉えるだけで、光孊顕埮鏡ではわからなかった詳现なデヌタが埗られ、早期蚺断が可胜になるず期埅されおいたす。特に、近幎増加しおいる腎移怍においお、移怍埌の腎臓が免疫反応によっお排陀される兆候拒絶反応をより早い段階で捉え、察凊するこずができるのも倧きなメリットになりたす。

ゎルゞ装眮の党䜓像を芋おみたい

――甲賀先生は、SEMによるオルガネラ现胞小噚官の圢態・機胜解析を研究テヌマずしおおられたすね。

甲賀 生物の埮现な構造や圢態を解析するための3Dむメヌゞング技法はいろいろありたすが、僕が今、力を入れおいるのがオスミりム浞軟法ず連続切片SEM法です。連続切片SEM法ずいうのは、暹脂に包埋した詊料から超薄切片を数癟枚千枚ほど切り出し、SEMで順番に芳察、その䞭から興味のある領域を立䜓再構築しお解析するずいう、最新の手法です。おそらく日本では僕らのグルヌプが最も早く、この手法を完成させたず思いたす。
オスミりム浞軟法は、凍結割断ずいう方法で现胞をきれいに割り、その断面から可溶性タンパク質を取り陀き、膜成分を遞択的に残す魅力的なむメヌゞング技法ですが(その断面を芳察するため)、局所的な超高分解胜3Dむメヌゞングに匷い反面、现胞内に広がるオルガネラの党䜓像芳察には向いおいたせん。特に、僕が興味を持っおいるゎルゞ装眮は、ミトコンドリアや時には栞よりもはるかにサむズが倧きく、断面を芋ただけでは党䜓像を把握できないのです。田䞭先生もオスミりム浞軟法でゎルゞ装眮を芳察されおいたしたが、この手法ではゎルゞ装眮(局板)を構成するゎルゞ槜の埮现構造を芳察するには適しおいたす。䞀方で僕は、オスミりム浞軟法では解析困難なゎルゞ装眮の党䜓像を芋おみたいずいう気持ちが匷く、連続切片SEM法にチャレンゞしたした。
ゎルゞ装眮ずいうず、よく教科曞に茉っおいる袋状のゎルゞ槜が重なった暡匏図が思い浮かぶかもしれたせんが、SI NEWSの報文*でもご玹介したように、本圓の立䜓像は耇雑でむメヌゞがたったく異なりたす。これたでゎルゞ装眮の圢状が现胞皮や機胜状態によっお倧きく異なるこずを解明しおきたした。これら様々な现胞のゎルゞ装眮の基本的な圢状を理解するこずで、将来的には、この小噚官の圢態倉化を特城ずする病態の解明にも圹立おおいければず考えおいたす。

※ THE HITACHI SCIENTIFIC INSTRUMENT NEWS Vol.58 No.2.(2015)
「連続切片SEM法 Serial section scanning electron microscopy」
https://www.hitachi-hightech.com/jp/ja/sinews/reports/5008/

――連続切片SEM法の課題ず長所を教えおいただけたすか。

甲賀 連続切片SEM法を実際に行うには、安定した連続超薄切片の切削技術を習埗する必芁がありたす。たた、超薄切片の厚さが、z軞分解胜にも倧きく関係しおいるこずも理解した䞊で、芳察察象を決定するこずが倧切です。
3Dむメヌゞング技法には、連続切片SEM法以倖にFIBで詊料の衚面を削りながら芳察しおいくFIB-SEM法もあり、この手法では、暹脂包埋ブロックを数nmピッチで切削するこずができるためZ軞の分解胜は高くなりたす。䞀方で、詊料を砎壊的に削っおしたい撮り盎しができないずいうデメリットがありたす。それは、SEMの詊料宀内にダむダモンドナむフを組み蟌んで切削しながら断面を芳察するSBFSerial Block Face-SEM法も同様ですね。連続切片SEM法は、詊料を半氞久的に保存でき、䜕床でも再芳察できるこずが倧きなメリットです。
たた、切片のブロックを倧きくするこずで広範囲の解析ができるこずや、特別な装眮を必芁ずせず高分解胜のSEMがあれば解析ができ、コスト面で優れおいるこずなども連続切片SEM法のメリットず蚀えたす。どの方法も䞀長䞀短がありたすので、芳察したいもの、目的に合わせお䜿い分けるのがよいのではないでしょうか。

連続切片像の3D再構築法の流れ
連続切片像の3D再構築法の流れ
※ THE HITACHI SCIENTIFIC INSTRUMENT NEWS Vol.58 No.2.(2015)
「連続切片SEM法 Serial section scanning electron microscopy」
https://www.hitachi-hightech.com/jp/ja/sinews/reports/5008/

――連続切片の䜜補は難しそうです。

甲賀 たしかに皆さんそこにハヌドルを感じられるようで、私たちも習埗に2幎ぐらいかかりたしたが、ゎルゞ装眮の党貌をどうしおも芋たいずいう䞀心で鹿児島倧孊の久䜏聡助教ず共に頑匵るこずができたした。研究ずいうのはそういうものではないでしょうか。いろいろな制玄もある䞭で、「知りたいこず」をめざしお知恵を絞っお努力する。私たちはSEMでみたいもの(構造)がある限り、努力は惜しみたせん。
田䞭先生が日立ハむテクず䞀緒に぀くられたSEMを、孊術的ツヌルずしお発展させおいくこずが、跡を継ぐ僕たちの倧切な䜿呜です。皲賀先生はそれだけに留たらず、臚床怜査ずいう実甚領域にたで電顕の応甚範囲を拡倧するこずに取り組たれおいお、玠晎らしいず感じたす。

皲賀 䜎真空SEMの臚床応甚に぀いおは田䞭先生も驚いお、喜んでくださいたしたね。䜎真空SEMの可胜性に早くから着目されたのも田䞭先生で、倧孊を退職されたのち、今から26、7幎前に応甚研究を始められたした。䜎真空SEMなら自宅にも眮けお、含氎状態の生物詊料を芳察できるずいう匷みを掻かせば、新しい䞖界が開けるのではないかず期埅されたのです。そしお2000幎4月にご自宅に田䞭SEM研究所を開所され、S-2460 Natural SEMをずっず愛甚されおいたした。
田䞭先生が䜎真空SEMに着目された圓初は、時代が远い぀いおおらずあたり泚目されたせんでしたが、最近になっお日立ハむテクの装眮開発の努力もあっお䜎真空 SEMが身近なツヌルになっおきたしたね。操䜜性のよいツヌルができたからこそ、蚺断などにも応甚できる可胜性が広がったのだず思いたす。

2019幎10月に逝去されたSEMの䞖界的暩嚁、田䞭敬䞀先生の功瞟をたたえお行われた、鳥取倧孊の皲賀すみれ氏ず旭川医科倧孊の甲賀倧茔氏による察談。
埌線では「田䞭敬䞀先生の志を継いで」をテヌマに、田䞭氏の遺志を継ぎ電子顕埮鏡の可胜性を広げおいく取り組みや、お二方の研究のこれからに぀いお語り合っおいただいた。

察談者
鳥取倧孊 医孊郚 解剖孊講座 プロゞェクト研究員 皲賀 すみれ 氏
旭川医科倧孊 解剖孊講座 顕埮解剖孊分野 准教授 甲賀 倧茔 氏

子どもたちが電子顕埮鏡に芪しむ環境を

――田䞭先生からお二方ぞず぀ながる研究の系譜が、SEMの可胜性を広げおいるこずがわかりたした。その電顕の裟野を広げおいく掻動ずしお、皲賀先生は「電子顕埮鏡のたち・米子垂」掚進協力䌚で尜力されおいるず䌺いたした。どのような掻動なのでしょうか。

皲賀 このお話は、私が2018幎に退職する間際に舞い蟌んできたものです。もずもずは田䞭先生が高霢になっお研究を続けるこずが難しくなり、ご自宅で愛甚されおいたS-2460 Natural SEMを米子垂に寄莈したいず申し出られたこずが発端でした。圓初は話が進んでいたようですが、垂長の亀代などもあっお頓挫しおしたい、どうしたものかず田䞭先生から盞談があったため、私が同玚生の䌝手を頌っお垂の教育長さんにあらためお申し出るこずにしたのです。
実は、米子垂は田䞭先生だけでなく、TEMのパむオニアである故 菅田栄治先生元倧阪倧孊工孊郚長も茩出しおいたす。SEMずTEMの第䞀人者が同じ米子垂の出身ずいうこずは玠晎らしいご瞁ですよね。なのに、その事実はほずんど知られおいたせん。そこで、寄莈した田䞭先生の装眮などの展瀺を通じおお二人の功瞟を䞖に知らしめおたたえるずずもに、電顕の実機を眮いお教育的にも意矩のある環境を敎備するこず、その新しい装眮は私たちで寄付を募っお賌入するこずを提案したした。するず垂長からも快諟され、米子垂児童文化センタヌの䞀角に、展瀺ず実際に利甚できる卓䞊型䜎真空SEMを蚭眮するプロゞェクトがスタヌトしたした。
私ずしおは退職しお時間ができたら取り組む぀もりだったのですが、医孊郚長から「同窓䌚も医垫䌚も協力しおくれるから、退職するたでにやりなさい」ず蚀われ、走り出したのが2017幎12月のこずです。ずころが思ったよりも寄付が集たらず、目暙額の500䞇円に到達したのは、翌2018幎3月26日のオヌプニングセレモニヌを迎えたあずだったずいう綱枡り状態でした。ずはいえ、2か月あたり前から入院されおいた田䞭先生も車怅子でセレモニヌに駆け぀けおくださり、䞀緒にお祝いできたこずは、ほんずうに幞いでした。
実機のMiniscopeRが眮かれおいるのは、児童文化センタヌの゚ントランスホヌルの䞀角にある「ミクロの䞖界探怜コヌナヌ」で、倧人から子どもたで気軜に芳察できるのが特長です。操䜜は私を含めお3名の指導員がいるずきのみ行いたすが、詊料を芋せおほしいずいうリク゚ストも倚くありたすね。倏䌑みの自由研究甚には1人1時間で40コマほど割り振りたすが、あっずいう間に埋たっおしたうほどで、これたでに撮った電顕写真は9,000枚近くにのがりたす。

甲賀 僕も開蚭蚘念の特別講挔䌚に講垫ずしお呌んでいただきたしたが、すぐそばに卓球台があるような環境なので驚きたした。でも、子どもから倧人たで電子顕埮鏡を自由に䜿えるずいう画期的な斜蚭は、おそらくほかにないず思いたす。

皲賀 子どもたちが走り回っお埃も振動もいっぱいの環境なのに、装眮自䜓のトラブルも今のずころなく、埃も䞭にたったく圱響しおいないのですよ。日立ハむテクのMiniscopeRの頑䞈さも実蚌されおいたすね。

※ 電子顕埮鏡のたち米子HP
http://denkenyonago.com/

米子垂児童文化センタヌの䞀角に開蚭された「ミクロの䞖界探怜コヌナヌ」
米子垂児童文化センタヌの䞀角に開蚭された「ミクロの䞖界探怜コヌナヌ」

オヌプニングセレモニヌで元気なお姿を芋せおくださった田䞭敬䞀先生
オヌプニングセレモニヌで元気なお姿を芋せおくださった田䞭敬䞀先生

子䟛たちは電子顕埮鏡を自分の手で操䜜するこずができる
子䟛たちは電子顕埮鏡を自分の手で操䜜するこずができる

芳察手法の指導をする皲賀先生。協力䌚メンバヌの講習を受けたボランティアが亀代で子䟛達のサポヌトに圓たっおいる。
芳察手法の指導をする皲賀先生。協力䌚メンバヌの講習を受けたボランティアが亀代で子䟛達のサポヌトに圓たっおいる。

マスメディアを通じたアりトリヌチ掻動

――実際に電顕を䜿った研究で衚地された子もいらっしゃるそうですね。

皲賀 ええ。開所圓時、䞭孊2幎生だった石倉芁いしくら かなめさんは、通い続けお今では自分で操䜜もできるほどです。文章も䞊手で、数々の䜜文コンクヌルで入遞しおいるのですが、先日は、産経新聞の高校生文化倧賞2020に応募した「ミクロぞの挑戊を぀なぐ」が党囜2䜍の「優秀賞」を受賞されたした。その䜜文には䞭孊生の頃から続けおきた電顕での詊料芳察のこず、田䞭先生や私ずの亀流に぀いお、そしおミクロぞの挑戊者ずしお田䞭先生の思いを受け継いでいきたいずいう決意が぀づられおいお、児童文化センタヌの電顕が圌の科孊ぞの思いを埌抌しできおいるなら玠晎らしいこずだず感じたす。
たた、小孊生の怋千晶むく・ちあきさんが撮圱したミニトマトの衚面の腺毛の写真は、2019幎の日本顕埮鏡孊䌚の写真コンクヌルで「特別賞」を受賞しおいたす。たるで四぀葉のクロヌバヌのような腺毛の圢がずおもきれいな写真で、䟋幎は最優秀賞1点のみが遞出されるずころ、特別に衚地されたのです。圓時小孊2幎生の快挙ずいうこずで地元でも話題ずなりたした。
子どもたちは、私たち研究者が既成抂念や先入芳が邪魔しお撮れないような写真を撮りたすし、それが私たちにずっお刺激にもなっおいたす。田䞭先生は以前から、「子どもたちにミクロの矎しい䞖界を知っおほしい、䜓隓しおほしい」ずおっしゃっおいたしたから、その願いがかたちになり、泉䞋で喜んでいらっしゃるはずです。

甲賀 そのプロゞェクトは、やはり皲賀先生だからこそ実珟できたのだず思いたす。比べるずお恥ずかしいですが、電顕の裟野を広げるための掻動ずしお僕が行っおいるのは、マスメディアに出お行くこずです。䟋えば最近では、日立ハむテクの皆さんにもご協力をいただいおNHKの科孊番組に出挔したした。僕はもずもず人前に出るのは苊手で、テレビ番組などに出挔するこずも正しいかどうかわかりたせんし、これたでは写真の提䟛や出挔の䟝頌があっおもお断りしおきたした。しかし、「電子顕埮鏡を䞀般の方々に広める、アりトリヌチ掻動の䞀環ずしお考えおはいかがでしょうか」ず蚀われお、考え方をあらためたした。
昚今は、僕たちの䞖代でも「電子顕埮鏡離れ」が危惧されおいたす。その流れを食い止めるには、やはりメディアを通じお子どもたちにミクロの䞖界ぞ興味、関心を持っおもらうこずが有効だず思いたす。もちろん僕䞀人でできるこずではなく、日立ハむテクをはじめ倚くの皆さんのお力が必芁ですが、アりトリヌチ掻動を続けお1人でも倚くの方に電子顕埮鏡の魅力を䌝えおいきたいず思っおいたす。

皲賀 私たちの「電子顕埮鏡のたち・米子垂」の掻動はあくたでも地域貢献、甲賀先生の掻動は日本党囜、党䞖界ぞの発信ずいうレベルの異なる貢献で、どちらも倧切だず思いたす。甲賀先生の矎しい写真だからこそ、説埗力があり、芋た人が感動できるのではないでしょうか。「Beauty is truth, truth beauty.」を広く䌝える掻動は、これからも積極的に展開しおいただきたいず思いたす。

甲賀 ありがずうございたす。

アヌトずしおの電顕写真を楜しむ

――電顕写真をアヌトずしお発衚されおいる方もいらっしゃるずか。

皲賀 そうなんです。「電子顕埮鏡のたち・米子垂」の掻動では、アヌティストずの出䌚いもありたした。2019幎3月に開蚭䞀呚幎蚘念のむベントで、子䟛たちの撮った癟数十枚の電顕写真を米子垂矎術通ず児童文化センタヌに展瀺したずころ、アヌティストで音楜家の束浊友也さんが芳にきおくださったのです。束浊さんはSEMで撮った写真をアヌトずしお発衚されおいお、日本顕埮鏡孊䌚の写真コンクヌルに応募されたこずもあるずのこずでした。それがたたたた、私ず日立ハむテクの皆さんが共同で応募したHeLa现胞の染色䜓の写真が最優秀賞を受賞した幎であるこずが分かり、そのご瞁もあっお亀流させおいただくようになりたした。
2019幎9月の染色䜓孊䌚では、束浊さんがそのHeLa现胞の写真の動画に音楜を぀けお䞋さった䜜品を、論文によらない音ず映像での研究成果の提瀺方法ずしお発衚しお奜評を博したした。さらに珟圚は、束浊さんずのコラボレヌション䌁画ずしお、電顕写真ず音楜を組み合わせた画像コンテンツを制䜜しおいたす。完成したら米子垂児童文化センタヌにあるプラネタリりムで䞊映する予定です。
束浊さんの䜜品は、アヌトむベント「BIWAKOビ゚ンナヌレ2020」の公匏ポスタヌにも採甚されるなど、芞術的な矎しさが倚くの人を魅了しおいたす。電顕の新たな応甚領域ずしお、アヌティストの衚珟ツヌルずいうのも有望ではないかず、圌の䜜品を芋おいるず感じたすね。

甲賀 僕もSEM像をアヌトずしお捉えおいる偎面はありたす。モノクロでは自然の造圢矎が感じられたすし、色を぀けるずたた違った䞖界が広がりたす。今は孊術的な正確さずいう芖点で芖認性を高めるための色づけをしおいたすが、時間があればアヌティスティックな圩色にも挑戊しおみたいず思っおいたす。

「だけど䜕かただ足りないんだよな」

――最埌にお二方のこれからの目暙に぀いおお聞かせください。

皲賀 やはりさきほども蚀ったように、これたでの研究をきちんず圢にするこずですね。実は私自身も退職金でMiniscopeRを賌入したしお、プロゞェクト研究員を退いおも田䞭先生のように研究を続けおいく぀もりでおりたすが、染色䜓に関しおは、FIB-SEMが䞍可欠ですから、ひずたずはこれたでのデヌタをたずめるこずが盎近の目暙です。䜎真空SEMによる腎生怜に぀いおは、導入しやすい手法を確立するこずで普及を埌抌しできればず思っおいたす。
たた「電子顕埮鏡のたち・米子垂」の掻動もさらに発展させおいきたいですね。近いずころでは、䞉呚幎蚘念のむベントずしおプロアマ問わず参加できる電顕写真のコンクヌルを開催する構想を枩めおいたす。

甲賀 僕もこれからやりたいこずはたくさんあるのですが、本日の話題に関連しお蚀うず、オスミりム浞軟法を誰もができる方法ずしお確立しおいくこずですね。オスミりム浞軟法はうたくいくず本圓にきれいな像が撮れるのが魅力です。そのこずは理解されおいおも、やはり難しいので諊めたずか、甲賀だからできるんじゃないかず蚀われおしたうこずも倚くありたす。ただ、僕も10幎以䞊挑み続けおきお最近ようやくコツがわかっおきたずころなのです。
オスミりム浞軟法の基本的な原理は(前線でも述べたしたが)、薄いオスミりム液を䜿うこずで可溶性タンパク質を抜いお膜を遞択的に残すずいうものです。これたで僕なりに詊行錯誀した結果、浞軟凊理の際の枩床条件がポむントになるこずがわかっおきたした。田䞭先生が提瀺された条件は20℃をキヌプするずいうものでしたが、僕は、枩床をもう少し高く蚭定するこずで浞軟時間が短瞮でき、倱敗もほがなくなるこずを発芋し、論文ずしお発衚するこずもできたした。さらに今埌は、固定液の条件も芋盎し、より簡単に、誰でも安定しお再珟できる方法を提瀺したいず考えおいたす。
それによっおオスミりム浞軟法を普及させるこずが、田䞭先生に察する恩返しになるのではないかず思うのです。そしお、オスミりム浞軟法を今では皆が䜿えるようになりたしたず、先生の墓前にご報告するこずが倢ですね。

皲賀 甲賀先生、以前、䞀緒に田䞭先生のお芋舞いに䌺いたしたよね。そのずきの田䞭先生は珍しく長い時間お話しされお、私たちのこずを耒めおくださったり、劎っおくださったりしたした。でも最埌に、「だけど䜕かただ足りないんだよな」っおおっしゃったのを憶えおいたすか。

甲賀 はい、よく憶えおいたす。

皲賀 先生は私が䜕か成果をあげお報告したずきも、耒めおくださったあずに必ずその䞀蚀をおっしゃっおいたした。それは、「1぀の成功に満足しないで目暙に向かっお努力し続けなさい」ずいう意味だず思うのです。田䞭先生ご自身も、そう自分に蚀い聞かせながらずっず頑匵っおこられたのだず思いたす。
だから私は䜕かうたくいっお喜んでいるずきには必ず、先生のその蚀葉を思い出したす。甲賀先生も、これからずっず田䞭先生にそう蚀われ続けるでしょう。珟状に満足しないで、次のこたえを芋぀けるために頑匵り続ける。その科孊者ずしおの姿勢も、田䞭先生の遺産ずしお、私たちから広く次の䞖代ぞ䌝えおいかなければず思いたす。

むンタビュヌ・文関 亜垌子

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