固体試料の蛍光スペクトルの測定例
固体試料ホールダ(オプション)を使用したプラズマディスプレイの蛍光スペクトル測定例を紹介します。
プラズマディスプレイ内部では、放電から発生した紫外光により蛍光体が励起され、蛍光として青・赤・緑の3原色が表示されます。
高輝度蛍光体の新規開発や、ディスプレイパネルの品質管理のために蛍光スペクトルの測定がなされています。
プラズマディスプレイの3次元測定結果を紹介します。
各々の励起波長で青・緑・赤のスペクトルが確認できます。分光蛍光光度計F-7000では、スキャン速度が高速なため、わずか1.5分で右記のデータが得られます。
3次元測定により、一度のサンプルの準備で多くの情報が取得でき、測定時間の短縮ができます。また、超高速でのスキャンが可能なため、時間と共に変化するサンプルの測定にも効果を発揮します。
3次元測定を行った結果は、2次元でのデータ表示も可能です。
右のグラフは、プラズマディスプレイの励起、蛍光スペクトルとなり、特定波長におけるスペクトルが確認できます。
2次元で表示された、青・緑・赤のスペクトルデータを使用して、蛍光色彩測定(蛍光色度座標)への応用も図ることができます。