蛍光X線分析装置6つの特長
RoHS, ELV, 中国版RoHS対応から玩具, 食器の検査まで、有害物質測定は、日立ハイテクサイエンスの蛍光X線分析装置にお任せください
RoHS、ELVや、2007年3月より施行された中国版RoHS指令(電子信息産品汚染防治管理弁法)をはじめとする環境規制で使用が制限されている物質の含有量を検査するため、非破壊でスピーディな分析が可能な蛍光X線分析装置が広く用いられています。 使い勝手のよさと感度・分解能を徹底的に追求した日立ハイテクサイエンスの蛍光X線分析装置は、部材の受入れ検査から製品の出荷検査まで、あらゆる場面における環境規制対応をサポートします。
RoHS/ELVに適した理由1: 非破壊での検査が可能
蛍光X線分析装置の最大の特徴は、測定対象を 前処理する必要がなく、そのまま測ることができる点にあります。日立ハイテクサイエンスの蛍光X線分析装置は、最大で 370(W)×320(D)×120(H)の大型試料室を搭載。プラスチック成型品やノートパソコンも、分解することなく測定できます。
RoHS/ELVに適した理由2: 液化窒素が不要
RoHS/ELV対応モデルには液化窒素不要の検出器を搭載しているため、補給作業は不要です。特に液化窒素の入手が困難な海外での利用に最適。コスト、安全性の面でも安心してお使いいただけます。(EA1000AIII、EA1400)
RoHS/ELVに適した理由3: 測定時間を大幅に短縮
日立ハイテクサイエンスの蛍光X線分析装置は、従来の装置イメージを払拭する高感度化を実現しています。 高感度化により測定時間短縮が可能となり、数多くの部材をスピーディに検査することができます。精度管理型の「有害物質判定ソフト*」と併せてお使いいただくことで、測定効率が一層アップします。
【測定試料】 Ni-P(Pb) 13µm/Al
【測定条件】 測定面積 :8.0mmφ、測定時間 :100sec, 20sec、10回測定
RoHS/ELVに適した理由4: わかりやすく使いやすいインターフェイス
有害物質含有の判定用に開発された「有害物質判定ソフト」は、視覚的にわかりやすくオペレーションをサポートします。測定結果は○×(海外は「OK」と「NG」)で表示され、Excel®形式でのレポートも自動作成。分析の専門知識を持たないオペレーターの方でも安心してお使いいただけます。英語、中国語、韓国語などの多言語サポートも充実。海外工場での使用にも適しています。RoHS対応向け、玩具用EN71対応向けの2種類があります。
RoHS向け測定結果画面
玩具(EN71)向け測定結果画面
レポート画面
RoHS/ELVに適した理由5: 難易度の高い測定も、自動補正機能がサポート
測定試料の形状や厚さによる影響や、ポリ塩化ビニル(PVC)測定時の塩素による影響も補正し、安定した測定を実現します。 ピーク分離ソフトを内蔵することで、隣接する元素の影響も除去することができるようになりました。
塩ビ(PVC)補正 検量線法を使用した場合、
試料の塩素濃度によって測定値が大きく変動します。
Si(Li)検出器のスペクトル
デジタルピーク分離ソフトイメージ
軟質PVCに大量のPbを含有したときの
Hg200ppmスペクトル
その他便利な機能を搭載
サンプルチェンジャを使用することで、12個の試料を自動的に測定することができます。(オプション)
汎用分析装置として、幅広い分析が可能です。 (EA1000AIII、EA1400)
環境への配慮
液化窒素が不要なため、液化窒素の製造・運搬時に発生していた二酸化炭素の排出量削減に貢献しています。
測定スピードの効率化により、消費電力を削減し、省エネルギー化を実現しています。
* 有害物質判定ソフト
あらかじめ、測定値の精度(ばらつき)の許容範囲を設定し、その値よりも測定ばらつきが小さくなった時点で測定を終了することにより、効率的に測定を行います。
日立ハイテクサイエンスのRoHS/ELV対応蛍光X線分析装置 ラインアップ
EA1000AIII
液化窒素不要、「環境規制物質測定ソフトウェア」を標準装備した、RoHS対応向けの低価格エントリーモデル。
EA1400
RoHS対応をはじめ、スラグ、セメントなどの工程管理や品質管理、また、混入異物や異常部などの故障解析や調査分析など、多岐にわたるアプリケーションで高スループット分析を実現する最新モデル。
X-MET8000
現場(オンサイト)での測定や卓上タイプの試料室に入りきらない大型試料の測定に適した、重量1.5 kgのハンドヘルドタイプ。