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F-7000による分野別測定例

工業・材料分野

蛍光材料測定

【固体試料蛍光量子収率測定】

F-7000形蛍光分光光度計にアクセサリを付属し、測定値から固体試料の蛍光量子収率を算出することが可能です。
S/N 800以上の高感度、6桁以上のダイナミックレンジなどF-7000の基本性能の高さが威力を発揮します。

<必要なシステム構成>

  • F-7000形分光蛍光光度計
  • 積分球付属装置
  • スペクトル補正キット

* 積分球付属装置は特注オプションです。

* 600nm以上の補正は、別途アクセサリとしてR928Fホトマルと副標準光源が必要です。

<固体試料蛍光量子収率の測定例>

有機EL材料であるトリス8-キノリノラトアルミニウム錯体(Alq3)粉末の量子収率は、基準反射物質(酸化アルミニウム副白板)のスペクトル(右図)から、算出することが可能です。

* 量子収率の算出は同一ソフト上では行えません。

トリス8-キノリノラトアルミニウム錯体(Alq3)粉末および、基準反射物質(酸化アルミニウム副白板)のスペクトル
上図:
トリス8-キノリノラトアルミニウム錯体(Alq3)粉末および、基準反射物質(酸化アルミニウム副白板)のスペクトル

【有機EL材料】

有機ELの発光剤として用いられるトリスアルミニウム錯体粉末の発光特性を測定することが可能です。固体試料ホールダおよび付属の粉末セル、ホトマルR928F、フィルタセットを使用し測定しました。F-7000の高速スキャンと3次元測定機能がこのデータの取得を可能にしました。
測定モード:3次元
スキャンスピード:12,000nm/min
励起側スリット:5.0nm
蛍光側スリット:5.0nm
ホトマル電圧:400V
レスポンス:自動
スペクトル補正:On
カットフィルタ(UV-39)使用
ホトマルR928F使用

トリスアルミニウムのスペクトル補正後の3次元蛍光スペクトル
上図:
トリスアルミニウムのスペクトル補正後の3次元蛍光スペクトル

化学分野

りん光測定

【希土類錯体(Euキレート)】

希土類錯体の一つであるEu(tta)3(TOPO)2錯体のりん光スペクトルおよびりん光寿命の測定例です。F-7000は、標準機能だけで常温での1msオーダーのりん光寿命を測定することが可能です。

Eu(tta)3(TOPO)2錯体のりん光スペクトルの測定
波長(nm)
Eu(tta)3(TOPO)2錯体のりん光スペクトルの測定
Eu(tta)3(TOPO)2錯体のりん光寿命の測定
Eu(tta)3(TOPO)2錯体のりん光寿命の測定

バイオ分野

分子間相互作用測定

【FRET(Fluorescence Resonance Energy Transfer)、BRET(Bioluminescence Resonance Energy Transfer)】

FRETやBRETなど分子間力相互作用の測定に応用できます。
F-7000では従来より高感度な測定が可能になりました。

細胞内カルシウム測定

【細胞内Ca2+濃度】

細胞内カルシウム測定付属装置を用いて、COS-7細胞(サル腎臓由来)にEGF(上皮増殖因子)を投与したときの2波長の蛍光強度から、Ca2+濃度を算出します。
試料は培養細胞をFura2-AMにより蛍光標識したもので、細胞内でのCa2+濃度の経時変化を生きたまま測定することができます。EGFの投与によりCa2+が上昇しているため、COS-7にはEGF受容体が発現していることが確認されました。
F-7000では、従来より高感度・高速での測定 が可能になりました。

細胞内カルシウム測定

環境分野

3次元測定

【公害汚染物質】

環境中の公害汚染源を、3次元蛍光スペクトルの比較により特定できます。
従来の3次元測定機能が、F-7000でより洗練され、高速高精度な測定が可能になりました。

関連情報

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