F-7000による蛍光指紋を利用した食品分析
食品特有の自家蛍光の蛍光指紋(3次元蛍光パターン)から、食品の種別、産地、起源等の判別や危害物質の推定、良品と不良品の分類への応用が期待されています。
特長
- 1回の測定時間は、わずか数分です。1回の測定で得られる数千もの波長情報を元に多変量解析*します。
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蛍光指紋による分析は、試料の自家蛍光を直接測定するため、従来の機器分析と比較し、最小限の前処理で測定します。
(測定対象:固体状態、粉末状態、試料原液、希釈液、抽出液など)
* 別途ソフトが必要です。
測定例
判別分析:でんぷん原材料の判別
でんぷんの粉末をセルに充填し、3次元蛍光スペクトルより、特異的な6波長を抽出し、多変量解析(主成分分析)*により原材料の判別を行いました。スペクトル形状は類似していますが、多変量解析により、判別が可能であることが分かります。
* 解析ソフト JMP 11.0(SAS Institute Inc.)使用(お客様ご準備品)
良否判定:洗浄液の工程管理
洗浄液のタンパク汚れの残留を3次元蛍光スペクトルにて捕えました。
吸光法に比べて高感度測定が可能です。
測定装置のご紹介
分光蛍光光度計 F-7000は、クラス最高レベルの3次元蛍光スペクトル(蛍光指紋)測定スループットにより、最先端の研究から品質管理への応用研究まで幅広くご利用いただけます。
- 分光蛍光光度計 F-7000
- 自動フィルタ付属装置(P/N 5J0-0157)
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解析ソフト JMP 11.0(SAS Institute Inc.)
[お客様ご準備品]
自動フィルタ制御機能により、測定条件に合わせて自動でフィルタが挿入され、高次光(1/2, 1/3, 2, 3・・・次光)の影響がないスペクトルが得られます。
* 本掲載データは測定例を示すもので、性能を保証するものではありません。