ダブルビーム分光光度計 UH5250
信頼と実績の日立がお届けする分光光度計
UH5250はUH5200シリーズのEC専用モデルです。
セットアップマニュアルが同梱され、お客様による設置が可能な機種となっています。
日立の品質管理基準で開発・製造された本製品は高い信頼性のもとお客様に最高の一台をお届けします。
また、ユーザビリティを意識したソフトウェアは研究・開発から品質管理、一般分析など幅広い用途で簡単に使いこなすことができます。
安心の2年保証
ご購入後、登録期間内に製品登録すると保証期間を1年追加され、2年保証となります。
価格:お問い合わせください
取扱会社:株式会社 日立ハイテクサイエンス
EC専用モデル
装置導入までのプロセスを迅速化しませんか?
ECによる迅速な出荷体制
分析装置を購入する際、一般的には、見積発行から発注、納品・据付まで1~2か月程度かかることがありますが、ECにより購入プロセスの迅速化が可能です。
お客様による据付が可能( EC専用モデル)
従来の分析装置はメーカーエンジニアによる据付作業が必要でしたが、UH5250はお客さまによる据付が可能なモデルとなっています。ガイダンスに従い、初回の設定・動作確認が一連の流れで実施可能です。設置手順を示したセットアップマニュアル、ビデオをご用意しています。梱包に関しても作業性と環境を考慮した設計となっています。納品されたその日から測定が可能です。
セットアップ~使用開始までシンプルで簡単な操作性
UH5250荷受~使用開始までの流れ
製品を受領後には速やかに開梱いただき、内容物の確認をお願いします。セットアップガイド・セットアップビデオを参照し、初期設定および動作確認を実施ください。
製品登録をもって製品保証(1年保証)を受けることが可能となりますので必ず製品登録をお願いします。
万全のサポート体制
ご購入後の製品は、日立ハイテクグループの保守サービスを担当する(株)日立ハイテクフィールディングがサポートします。また、セットアップマニュアル、動画をご用意しています。
特長
ダブルビームによる安定した光学系
UH5250の光学系は、凹面回折格子モノクロメータとして普及している瀬谷-波岡型モノクロメータを採用しています。
凹面回折格子は集光と分散の両方の働きを兼ね備えているためミラーの少ない光学系を作ることができます。分光光度計では、使用するミラーの枚数が少なくなれば光量の損失が減るとともに、光路が短くなり明るい光学系となります。日立独自のルーリングエンジンによる回折格子製作技術により、収差がなく明るい光学系が実現されます。さらに、ハーフミラーで光路を2つに分け、光源を含めたエネルギー変化を補正するダブルビーム光学系により、長時間の安定性が確保されます。
安全・環境を考慮したランプ制御モード
- 自動点灯・自動消灯機能
- 安定時間通知機能
- ランプカバー開閉時の安全機構
分光光度計で精度の良い測定をするためには、一定のランプの安定時間を確保する必要があります。UH5250ではランプの自動点灯・自動消灯機能を搭載し、不要な点灯を避けることが可能になりました。また、ランプが安定した状態での測定開始をサポートするための安定時間通知機能を搭載しています。新たな安全機構として、ランプ交換時の開閉センサーも設けました。
用途に応じて選べる操作方法
スタンドアロン制御/PC制御
制御方式 | データ出力 | 外部入力 | データ印字 |
---|---|---|---|
スタンドアロンでの利用が可能です。オプションのUV Solutions Plusソフトウェアを導入いただくことでPC制御にも対応できます*1。 | 本体メモリへの保存だけでなく、USBメモリへの保存も可能です*3。テキスト形式に変換して保存した測定データは市販の表計算ソフトにそのまま転用できます。 | USBポートから外部入力デバイス(バーコードリーダー・キーボード)の接続が可能です*2。バーコードリーダーにより試料名の登録が省力化されます。 | 分光光度計本体のUSB PRINTER ポートに市販のプリンタの接続が可能です*4。 |
UH5250寸法と設置要件について
スタンドアロン制御の特徴
刷新された測定操作画面
従来機U-2900よりも高精細な800×600ピクセルの10.4インチバックライト付きカラーLCDにより、検量線やスペクトルなどの詳細な表示が可能となりました。
従来機の画面構成を踏襲することで使い慣れた操作性はそのままに、新規グラフィックデザインで視認性を向上しました。
キーパッドによる確実な入力
なじみのある従来機U-2900の操作性を踏襲しました。
専用キーパッドにより確実な入力が可能となります。
スタンドアロン制御でバーコードリーダーに対応
USBポートから外部入力デバイス(バーコードリーダー・キーボード)の接続が可能です*。
バーコードリーダーにより試料名の登録が省力化されます。USBメモリによるデータ保存にも対応しています。
* USB機器はお客さま準備品です。
プリンタなどの推奨機種は別途お問い合わせください。
※LANポートは現状はサポートしていません。
測定モードのご紹介
定量演算
濃度が分からない試料を、あらかじめ濃度の分かっている標準試料と比べて濃度を決定します。複数のスタンダード(最大20検体)からの1次、2次の回帰検量線、折れ線近似検量線から濃度を算出します。また、濃度の上限下限の判定も設定でき係数入力による定量分析も可能です。
波長スキャン
190~1,100 nmまでの任意の波長範囲でスキャンした値のスペクトルを表示します。物質はそれぞれ特有のスペクトルを持っているので、物質の特徴を調べることができます。測定後、ピークサーチ、スムージングなどのデータ処理が可能です。また、繰り返しスキャンもできますので、化学反応過程の追跡も可能です。ベースライン補正機能もあります。
時間変化
1波長における測光値の時間変化スペクトルを表示します。酵素反応分析に使用します。設定された時間での吸光度変化量で酵素活性を測定します。ピーク検出、スムージング、レート分析などのデータ処理も可能です。
自動校正・自己診断機能を内蔵
メモリチェックや波長駆動チェック、ランプ点灯チェック、波長自動校正、ランプ点灯時間表示など装置を安定的に利用するための機能が搭載されています。
バリデーション機能
装置本体の性能確認を行います。
次の項目がチェックできます。
- 波長正確さ
- 波長設定繰り返し精度
- バンドパス
- ベースライン平坦度
- ベースライン安定性
- ノイズレベル
自動校正、自動診断機能
イニシャライズ時にメモリチェック、波長駆動系チェック、ランプ点灯チェックを行います。また、D2ランプの輝線を基準波長として自動校正する自動波長校正機能も装備しています。さらにWIランプ、D2ランプの点灯時間の累積時間表示機能もあり装置の管理に役立ちます。
適用分野と測定例
多岐にわたる分野で活躍してきた日立ダブルビーム分光光度計
日立の品質管理基準で開発・製造された本製品は、高い信頼性のもとお客さまに最高の一台をお届けします。
ユーザビリティを意識したソフトウェアは、研究・開発から品質管理、環境モニタリングなど幅広い用途で簡単に使いこなすことができます。
UH5200シリーズは、環境、飲料・食品、バイオ、医薬、材料・化学など多岐にわたる分野での分析業務に活躍します。
適用分野
研究開発
- 飲料・食品中の機能性成分の濃度管理
- 核酸の定量やタンパク質の分析
- 機能材料(塗料・光吸収剤など)の特性分析
品質管理
- 有害物質(RoHS規制の六価クロムなど)の非含有確認
- 食品中の添加物の分析(着色剤、保存料、甘味料、酸化防止剤など)
- 医薬品の純度や成分量の管理
環境モニタリング
- 上水・排水等における有害物質の計測
- 環境水中の栄養塩(リン・窒素など)の計測
JIS K0101 工業用水試験法の測定例
シリカの測定(モリブデン青吸光光度法)
シリカはJIS K0101 工業用水試験方法にてモリブデン青吸光光度法による測定方法が規定されています。シリカを株式会社共立理化学研究所製の「水質測定用試薬セットシリカ」を用いて測定しました。吸収スペクトルの測定結果より、波長815 nmに吸収ピークを有していることが確認できました。吸収ピークの815 nmにおける検量線は、R2=1.0000と良好な直線性が得られました。
仕様
光学系 | ダブルビーム |
波長範囲 | 190~1,100 nm |
スペクトルバンド幅 | 1.5 nm |
迷光 | 0.05 %以下(220 nm Nal、340 nm NaNO2) |
波長正確さ | ±0.3 nm (656.1 nm、波長校正後) |
波長設定繰返し精度 | ±0.1 nm |
測光レンジ | -3~3 Abs 0~300 %T |
測光正確さ (NIST SRM 930または準じたフィルタにて検定*1) |
±0.002 Abs(0~0.5 Abs) ±0.004 Abs(0.5~1.0 Abs) ±0.008 Abs(1.0~2.0 Abs) ±0.3 %T |
測光繰返し精度 (NIST SRM 930または準じたフィルタでの再現性) |
±0.001 Abs(0~0.5 Abs) ±0.002 Abs(0.5~1.0 Abs) ±0.004 Abs(1.0~2.0 Abs) ±0.1 %T |
スキャン速度 | 10、100、200、400、800、1,200、2,400、3,600 nm/min |
レスポンス | 高速、標準、低速 |
ベースライン安定度 | 0.0003 Abs/h(500 nm、電源ON2時間後) |
ノイズレベル | 0.00004 Abs (RMS、500 nm、0 Absにおいて) |
ベースライン平坦度 | ±0.0006 Abs(200~950 nm) |
光源 | WI、D2ランプ |
光源切替波長 | 325~370 nm(任意選択可能) |
検出器 | シリコンフォトダイオード |
ディスプレイ | UH5250:バックライト付カラーLCD(10.4型) |
プリンタ I/F | USB |
PC接続 I/F | USB(PC接続専用:ソフトウェアUV Solutions Plus*2) |
サイズ(本体)*3 | UH5250: 500(W)×572(D)×285(H) mm(LCD折りたたみ時) |
質量(本体) | UH5250: 31 kg |
電源 | 100 V 50/60 Hz |
電源容量 | 300 VA |
*1 確認時はフィルタの不確かさ分を加味してください。
*2 UH5250はオプションのUV Solutions PlusソフトウェアにてPC制御が可能となります(USBケーブル含む)。
*3 コネクタなどの突起部を除く。
機能*
-
測定モード
- 定量演算
- 波長スキャン
- 時間変化
- 多波長
- Ratio (260/280)
-
検量線タイプ
- 1次
- 2次
- 折れ線
- Kファクタ入力
- 相関係数計算
- 濃度単位入力
- レート計算
- スペクトル、検量線印刷
- スペクトル表示
- ピーク・バレー検出
- トレース
- 拡大・縮小
- 平滑
- 微分
- 面積計算
- スペクトル間の四則演算
- データ保存
- バリデーション機能
- 波長自動校正
- 光路長補正
- ランプ点灯時間
* UH5250本体の機能です。PCコントロール下では同等の機能を有します
サポート情報
製品をご購入いただいたお客様へのサポート情報です。
UH5250 荷受~使用開始までの流れ
製品を受領後には速やかに開梱いただき、内容物の確認をお願いします。セットアップガイド・セットアップビデオを参照し、初期設定および動作確認を実施ください。
製品登録をもって製品保証(1年保証)を受けることが可能となりますので必ず製品登録をお願いします。
初回セットアップ方法について
初回セットアップ方法のガイダンスと紹介ビデオです。
操作ガイドについて
操作方法を説明した簡易マニュアルと紹介ビデオです。
製品登録について
お客様にお買い上げいただいた製品を末永く安全にご使用いただくために、製品登録へのご協力をお願いしております。サポート規約に同意いただき、ユーザー登録をすることで、サービス・サポートを受けることが可能となります。