NEXTA® DSC用試料観察ユニット Real View®偏光顕微観察オプション
熱分析装置NEXTA®DSCシリーズの偏光顕微観察オプションです。
高解像カメラおよび偏光機能を備えたカメラユニットと、独自開発した画像処理機能により、従来の試料観察では捉えられなかった高分子フィルム中のフィッシュアイ*1の融点解析や、結晶性サンプルの結晶過程の観察、複層フィルムの融点解析などを可能としました。
高機能フィルム分野を中心に、フィルム成形におけるフィッシュアイ低減を目的とした工程改善箇所の絞り込みや、サンプルの結晶配向の基礎的な研究、複層フィルムの品質管理、故障解析などにお役立ていただけます。
※1 Defects or defective points where a part of the resin has properties different from those of the surrounding base material
価格:お問い合わせください
取扱会社:株式会社 日立ハイテクサイエンス
特長
微小領域の観察を可能にする高解像カメラの採用
高解像カメラの採用により、50倍までのデジタルズームが可能です。従来カメラでは対応できなかった、サンプルの微小領域の観察ができます。
偏光調整ユニットと画像処理機能による融点解析
これまでのDSCでは検出が難しかった微小領域の融点解析を独自の画像処理機能によって実現しました。予め偏光調整ユニットで測定対象箇所を鮮明化させた後は、通常のDSCと同様に測定する感覚でフィッシュアイや、複層フィルムの層毎の融点解析を行うことができます。
【融点解析方法】
対象箇所の明るさ(輝度)の微分値を熱分析データと重ねて出力することにより、この変化率のピークトップ温度を読み取ることで、偏光を有する物質の融点を定量的に測定することができます。
仕様
項目 | 仕様値 | |
---|---|---|
温度範囲 | 室温~350 ℃、0~350 ℃(電気冷却使用時)、0~350 ℃(全自動ガス冷却使用時) | |
カメラ仕様 | カラー/モノクロ | カラー |
接続方法 | USB3.0 | |
撮像仕様 | 解像度(pixels) | 4800×3600 |
視野サイズ(参考値) | 約 4 mm x 5.5 mm | |
顕微観察機能 | 画素分解能(参考値) | 1.2 μm*1 |
偏光観察機能 | 光源にポラライザ、カメラ側にアナライザを搭載 オープンニコル及びクロスニコルの調整が可能 試料角度調整機能*2 |
|
画像解析機能 | スライドショー表示/サムネイル表示/色解析機能/輝度値の微分値をチャート出力する機能 | |
制御用PC | 制御用PCはDSC本体及び本オプション専用として1台必要です。 他のモジュールは接続できません。 【推奨スペック】CPU:core i5 以上 / メモリ:8GB 以上 / HDD : 1TB 以上 |
*1 画素分解能(参考値)=視差サイズ/画素数
*2 試料を固定した状態での光学系の回転による、サンプル角度の相対的な回転機構
* 本オプションとオートサンプラの同時動作はできません。
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