病院運営支援ソリューション:PET検診支援
あなたは医療従事者ですか?
これより先のページは、日本国内の医療関係者の方を対象に日立ハイテク製品に関する情報を提供することを目的としています。
一般の方および日本国外の医療関係者への情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
PETとPET/CT
PET装置は体内に投与されたPET薬剤から放出されるガンマ線を検出し、画像化します。
これはPET薬剤の体内分布を表わしています。PET薬剤の分布は、体の生理的な理由により生じます。例えば、FDGはブドウ糖の摂取量の多い細胞に蓄積します。悪性度の高いがんはブドウ糖およびFDGをたくさん摂取します。そのため、FDGによりがんの悪性度や進行度(ステージング)を推定することも可能です。
この様に、体の生理的な機能を表すことができるため、PET画像は「機能画像」と呼ばれることがあります。
PET/CTは、PET装置とCT装置を複合した装置です。PET/CTでは同一の寝台で検査できること、同じ時間帯で検査を行えることから、PETによる画像(機能画像:写真中央)とCTによる画像(形態画像:写真左)が同時に取得できるため、位置のずれが少ない画像を得ることができます(写真右)。この2つの画像を重ねることにより、医師の読影精度が高まり、診断の質も高まることが期待されます。
PETとPET/CTは疾患や部位により適切に使い分ける場合もあります。
PET装置とは(画像取得の仕組み)
図に示すように、PET装置は体内に投与したPET薬剤から放出されるガンマ線を検出する検出素子(シンチレータ)が円筒状に、受診者の体を囲むように配列されています。
PET薬剤から放出されるガンマ線は、互いに180度反対方向に2本同時に放出されます。ガンマ線はシンチレータにより捕捉され、光に変換されます。この光を電気信号に変換し、画像処理を行うことで、PET画像が得られます。
ガンマ線は同時に放出されるため、図に示すように、同時にガンマ線を補足した2つのシンチレータの間を結ぶ線上のどこかからガンマ線が放出されたことになります。全身を覆ったシンチレーターにより、体内から発せられる多量のガンマ線を収集することにより、PET薬剤の体内分布を画像化し、これにより体内機能を診ることが可能となります。
関連情報
お問い合わせ
本サイトは医療従事者向け情報を含みます。