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日立ハイテク
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DX推進に欠かせないIoT、IoTで何が実現できるのか。 第1回 DXプロセスにおけるデジタル化の第一歩、それがIoT。


「モノ」がインターネットに接続されることで、得られるデータから新しい価値創出を実現するIoT(Internet of Things)。それはDXアプローチの最初の一歩と言っていいでしょう。多くのお客さまに「製品のIoT」「生産ラインのIoT」を提供してきた日立ハイテクで、お客さまへのコンサルティングを担当する下靖彦さんと伊東紗也佳さんに、IoT推進のポイントや、最新の事例について聞いていきます。
第1回目は、日立ハイテクのこれまでの取り組みや、お客さまから評価されている理由を聞きました。

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DXプロセスにおけるIoT、どのように進めていくのか。

―今、DXはさまざまな企業でどのように進んでいるでしょうか。

下: DXの定義や対象は幅広いですが、私たちがお客さまとめざすDXについては、”お客さまがデータとデジタル技術を活用して、製造やサービス、ビジネスモデルを変革していくことにより、競争上の優位性を確立すること”と考えています。お客さまによってその進捗段階はさまざまなのですが、DXを実現するために必要であるデジタル化の第一歩となるデータ収集・活用がまだ上手くいっていない、そのようなお客さまにIoT化をご提案しています。


―DXを進めていくベースとなるのが、製品や設備をつないでデータ収集・活用を実現するIoTということですね。

下:そうです。また、IoTにもいくつかの段階があると考えており、まず製品や設備を「コネクト」してデータ収集し、そのデータを活用して「可視化・分析」することで現状何が起こっているかを把握できるようになります。さらに、蓄積したデータとAIモデルを駆使した高度な「最適化」まで実現できます。私たち日立ハイテクは全てのフェーズに対応するソリューションをもっており、お客さまの状況に何がマッチするかを考え、ご提供していますが、特に「コネクト」し、「可視化」するIoTプラットフォームの構築には20年以上の実績があり、強みとしています。

ステップを刻み、投資対効果を見定めながら進めることが大切。

―日立ハイテクがDX、IoTを進める上で大事にしていること、お客さまから評価をいただいているポイントは、どのようなことなのでしょうか。

伊東 :大切にしているのは確実な進め方です。日立ハイテクはステップを刻んで、一つひとつクリアしては、現場の皆さんとディスカッションしながら次のテーマをつくり、また決裁をいただいて進めていくスタイルです。決裁をいただくにはROI(投資対効果)も問われます。それをやることでどのくらい会社が儲かるのかと問われたときにも、きちんと答えられるように、私たちもお客さまと一緒に考え、ディスカッションしてご提案書、社内稟議書づくりまでお手伝いします。


―なぜそのようなコンサルティングができるのでしょうか。

伊東:確実なステップを刻みながらお客さまと一緒に進めるのは日立ハイテクグループの文化でもありますし、その後の拡張の可能性や、めざす高度な最適化までを見通すことができているからだとも言えます。また、これまで経験してきた事例があることで、それを参考に、削減できるコストや得られるメリットを数値的に説明できますし、お客さまが心配されるセキュリティ面なども、すでにある導入事例をご紹介することで安心していただけるようです。

多くの導入経験を積んできた日立ハイテク。

―多くの事例があるということですが、これまでの取り組みについて教えてください。

下:IoTには自社が販売する製品をIoT化し製品価値やサービスの向上をめざす「製品のIoT」と、製造現場で生産性や品質改善をめざす「生産ラインのIoT」の2種類があります。私たちは2000年ごろから「製品のIoT」の中でもリモートサービス(遠隔サポート)機能をメインにお客さまにソリューションをご提案してきており、「製品のIoT」の分野では20年以上の実績があります。現在私たちがご提供しているPTC社のIoTプラットフォーム「ThingWorx®」においても、これまで医療機器ベンダーをはじめ多様な業種のお客さまに導入いただいており、日立ハイテクのSEも多くの経験を積んできました。


―豊富な導入経験があることは、具体的にお客さまのどんなメリットにつながるのですか。

伊東:たとえば、お客さまはなるべくたくさんのデータを取ろうとされることがありますが、最終的にめざす分析に必要のないデータまで、多くのコストと時間をかけて取る必要はないわけです。お客さまがめざすところを私たちは噛み砕いて理解し、このデータは取らなくてもいいのではないか、このデータを取りましょう、データ周期はこうしましょう、といったアドバイスやレコメンデーションができるということです。
また、私たちはITの会社ですが、私たち自身が工場をもち、オペレーションテクノロジー(OT)に精通した製造業でもあります。この点も、製造業のお客さまの課題をすぐに汲み取れる能力につながっていると思います。

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接続、データ管理、アプリの構築までが短期間で可能になるIoTプラットフォーム。

―IoTプラットフォーム「ThingWorx」とはどのようなものなのでしょうか。

伊東:はい。「ThingWorx」は、機器や設備のセンサーデータや業務システムの情報を統合して、遠隔から監視・管理する仕組みをつくるためのIoTプラットフォームです。IoTに必要となる機能がまとまっているのが特長です。


―具体的にお客さまにとって、どのようなメリットがあるのでしょうか。

下:スクラッチ開発でお客さまがご自身でやろうとすると、非常に手間のかかる開発になってしまいがちで、1年半か2年かかるプロジェクトになってしまうことがよくあります。「ThingWorx」では、接続のレイヤー、上がってきたデータを収集して管理するレイヤー、データを使ってアプリケーションをつくるレイヤーという3段階でプラットフォームが用意されています。接続、データ管理、アプリケーションの構築までが非常にやりやすくなり、1カ月や6カ月といった非常に短い期間で構築できます。

機器や設備を接続し、つながったデータをダッシュボード化し、可視化するところまで「ThingWorx」で可能になりますが、さらにその後のデータ分析や異常検知、拡張現実(AR)などへの拡張性が高いことも「ThingWorx」の優れているところです。


―お客さまがご自身でも進めることもできるのですね。先々の発展も見据えて着手できるということですね。

下:はい。お客さまが構築される場合でも、実際に多くの構築を経験しているSEが技術的に支援していますので、そのあたりも安心していただけるはずです。


―より多くのお客さまに、このIoTコンサル力を活用いただきたいですね。

伊東:はい。今、課題がなくても、数年後には時代遅れになっていることもある時代です。どんどん新しいことをやっていく相談相手、未来を考えるパートナーになっていきたいと考えています。

2022年5月時点の情報です。

ThingWorxは、PTC Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

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