液体クロマトグラフ(HPLC) アプリケーション
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食品
ビタミン | ビタミンは必須の栄養素であり、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに区分されます。今回は水溶性ビタミン9成分を逆相カラムで一斉分析し、DADで検出しました。DADを用いることで、検出されたピークを吸収スペクトルによる同定を行うことが可能となるため、食品のような夾雑成分の多い資料には特に有効です。 |
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糖 |
トレハロース(trehalose)はグルコースが結合してできた天然の二糖類です。抽出法が難しく高価なものでしたが、近年デンプンから大量生産する技術が確立されました。トレハロースには保湿効果などもあり、加工食品だけでなく化粧品などにも広く利用されています。 トレハロースを含む糖10成分の測定例、約45分で分離しました。ポストカラム法-蛍光検出で高感度・高選択性が特長です。 |
ポリフェノール | イソフラボンは、大豆の胚芽に含まれる植物性ポリフェノールの一種です。ここではDADシステムで納豆・豆乳を測定した例を前処理とあわせて紹介します。 |
食品添加物 | コチニール色素はキノン系色素であるカルミン酸を主成分とする赤色の着色料で、エンジムシ(中南米原産の昆虫)から得られます。また食品衛生法で定められた既存添加物リストに収載され、食品や医薬品、医薬部外品、化粧品などに広く利用されています。コチニール色素の試験法としては、衛生試験法にTLCが記載されていますが、参考法としてHPLCを用いた測定例も紹介されています。今回はこの測定条件に準じて、HPLC-DADを用い食品中のカルミン酸を測定しました。カルミン酸の定性にはピークの保持時間に加え、DADの吸収スペクトルによる確認も合わせて行いました。 |
アミノ酸 |
自然界に存在するアミノ酸は数百種類あることが知られていますが、タンパク質やペプチドを構成するアミノ酸は約20種類です。このアミノ酸を対象とした分析法を日立ハイテクでは、「標準分析法」と呼んでいます。それに対し遊離アミノ酸約40成分を対象とした分析法を「生体液分析法」と呼んでいます。 またアミノ酸はUV吸収が弱いため、通常は誘導体化して測定します。カラム溶出後反応試薬を混合するポストカラム法の誘導体化試薬には、ニンヒドリン(NIN)とオルトフタルアルデヒド(OPA)があり、それぞれ異なった特徴があります。 今回は、タンパク質加水分解アミノ酸を対象とし、ニンヒドリン試薬を用いたポストカラム法を紹介いたします。この試薬は安定で、寿命が長いことが特長です。溶離液と反応液は、市販キットを使用できます。また再現性も良好でルーチン分析に向いています。検出では、これまで570 nmで行っていましたが、5420UV-VIS検出器の2波長測定機能を用い440 nmを同時に測定することでPro(プロリン)の感度向上を図りました。 |
今回は遊離アミノ酸約40成分を対象とし、ニンヒドリン試薬を用いて誘導体化するポストカラム生体液分析法を紹介いたします。ニンヒドリン試薬は安定で、寿命が長いことが特長です。溶離液と反応液は、市販キットを使用できます。また再現性も良好でルーチン分析に向いています。検出波長はこれまで 570 nm でしたが、5420 UV-VIS検出器の2波長測定機能を用い 440 nm を同時に測定することでPro(プロリン)とHypro(ヒドロキシプロリン)の感度向上を図りました。 |
環境
環境分野のアプリケーションは12月公開予定です。
化学・材料
化学・材料分野のアプリケーションは11月公開予定です。