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原子吸光光度計基礎講座 第3回 原子吸光光度計の原理

原子吸光光度計の原理

Q: 「原子吸光光度計は何を利用して分析する装置なんだろう?」

A: 原子吸光光度計は分光光度計と同様、光源からの光束が被測定物質を通過するとき、どのくらい光が吸収されたかを測定する装置です。 分光光度計との根本的な相違点は、被測定物質の状態にあります。 つまり、分光光度計は分子による光の吸収を利用して分析する装置であるのに対し、原子吸光光度計は原子の吸収を利用する分析装置です。

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Q: 「原子の吸収って何だろ?」

A: 原子がある特定の波長を吸収(食べる)することです。 例えば、Naは589.0 nmの波長のみ食べるのです。

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原子吸収の発見は、むかしむかし・・・・・時は19世紀の始め頃フラウンホーファーと呼ばれる人物が太陽光のスペクトルを観察してスペクトルに暗線があることを発見しました。 この暗線を発見した人の名前をとりフラウンホーファー線と名付けました。 19世紀の半ばキルヒホッフによりフラウンホーファー線は原子による吸収であると推論されました。

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Q: 「原子の吸収はなぜ起こるのでしょうか?」

A: 原子は、通常、安定したエネルギーの最も低い状態で存在します(基底状態)。 しかし、・・・・・ 基底状態の原子蒸気は特定の波長の光の照射により励起状態の原子蒸気になります。 このとき照射した光の一部が消費されます。これが原子吸収です。

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これをエネルギーレベルで単純な図に示します。

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原子の吸収についてわかりましたか?
では、装置の中で原子吸収を起させ、その量を測るためには・・・

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