位相モード (PM)
原理: DFM(Dynamic Force Microscope)測定において、試料表面の吸着や粘弾性を反映しているカンチレバー振動の位相信号を表面形状像と同時に検出し、位相分布像を得ます。
吸着が小さい、表面が硬いといった場合、位相の遅れが小さくなります。また、吸着が大きい、表面が軟らかいといった場合、位相の遅れは大きく検出されます。
【位相モードの用途】
- 形状だけではわからない微妙な表面物性の違いを見る
- 高分子ブレンドポリマーの相分離構造の解析
- ラメラ構造の可視化
- 他の多機能モードの前段階テスト測定
位相モード(PM:Phase Mode)の適用例
ポリプロピレンブロックコポリマー (ブロックPP)のモルフォロジー観察
<参考資料>
スチレン-ブタジエン-スチレン(SBS)のミクロ相分離構造
<参考資料>
日立化成テクニカルレポートNo.36、7-16、(2001-1)
関連情報
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