示差走査熱量計(DSC)
熱分析装置は、リチウムイオン二次電池の電解質、セパレータ、外装材などの基本的な熱物性の評価が可能です。また熱重量測定(TG)では、材料の組成比の測定や劣化寿命シミュレーションが可能です。
示差走査熱量測定(DSC)を用いた電解液および正極材の発熱挙動観測による安全性評価。電解液のみのDSC結果と比較し、正極材を含んだ電解液のDSC結果は、低温側から発熱が生じています。これは、正極の熱分解による酸素の放出により電解液が酸化分解したと考えられます。このようにDSCでは、観測された熱分解開始温度から、リチウムイオン二次電池の熱安定性が評価可能です。