Leica 凍結切片作製用ウルトラミクロトーム EM FC7
凍結試料の切削において重要な事は、温度制御の正確さです。Leica社のFCシリーズは、試料部、ナイフ、チャンバー雰囲気を高精度に制御し、さまざまな工業材料(ゴム・プラスチック・多層フィルム等の高分子材料)や生物試料の超薄切片作製断面出しを行うことができます。
FC7では、前モデルのUC6で好評だった液晶タッチパネルを継続採用し、ミクロトーム本体とインテグレートされたコントローラーにて操作します。さらに静電除去と帯電が可能なCRION、試料作製の大きな助けとなるマニピュレータ、霜対策に有効なクライオスフィアなど新たなアクセサリーも登場しました。
* 左写真はset3
価格:お問い合わせください
(製造元:ライカ マイクロシステムズ株式会社)
取扱会社:株式会社 日立ハイテクフィールディング
特長
- UC7のコントロールユニットにFC7のコントロールソフトが組み込まれており(キーパッドコントローラはオプション追加)、1つのコントロールユニットでUC7とFC7を操作することができます。
- チャンバートップの両脇にハンドレストが設置され、右サイドにはGN2gapが装備されております。
- チャンバートップには新たに黒を採用し、長時間の使用でも目が疲れにくくなりました。
- 移動可能なトローリー付25リットルデュワー付属。
- LN2ホースの接続部はネジ込み式で安全確実にシステムのセッティングが行えます。
- CRIONを標準装備し、そのコントロールはUC7のコントローラーにインテグレートされたソフト上で行うことができます。
- CRIONは、set1では静電除去、set2以降のモデルではさらに帯電機能も付属し、超薄切片試料を応力なくグリッドに載せることも可能です。
- 両手作業であった超薄切片のグリッドへの移動が、マニピュレーター(set3、4には標準付属)でグリッドを固定することにより、利き手だけでの作業となり容易になりました。
- トップライト、バックライト、チャンバー内部照明はそれぞれ明るさの調整をコントロールパネル上で行うことができます。
- チャンバーと試料アーム間には、ダイナミックサーマルバリアーを採用しております。
- CEMOVISなど、試料作製時に極力霜を防ぐ必要がある場合には、ミクロトーム全体を囲うクライオスフィアがおすすめです。一般的なグローブボックスと異なり、使わないときには取り外すことも可能です。クライオスフィアはset4では、標準装備です。
- 自動制御の急速冷却(RS)機能付。
仕様
FC7組み合わせ型式 | set1 | set2 | set3 | set4 | |
---|---|---|---|---|---|
CRION | 静電気防止機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
帯電機能 | × | ○ | ○ | ○ | |
マニピュレータ | × | × | ○ | ○ | |
クライオスフィア | × | × | × | ○ |
項目 | 内容 |
---|---|
温度範囲 | -185℃~+110℃ |
作業温度範囲 | -185℃~-15℃ |
クライオコンディションモード | 3モード(標準、氷晶防止、クライオ・ウェット) |
切削温度メモリ | 400点(1試料あたり4点) |
温度表示 | ナイフ・試料部・チャンバー内雰囲気表示 |
LN2残量表示 | 5レベルインジケーター |
照明 | LED(トップライト・バックライト・チャンバー内部照明) |
ナイフホルダー | 2本取り付け可能(6~12mm) |
LN2消費 | 3リットル/時(使用環境により異なる) |
チャンバー寸法 | 320(W)×320(D)×200(H)(mm) |
LN2デュワー寸法 | 960(H)×400φ(mm) |
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