リチウムイオン電池向けサービス(X線異物解析装置)
本サービスが求められる背景
リチウムイオン二次電池(LIB)は、パソコンや携帯電話など民生機器に広く使用されていますが、過去に発熱・発火事故などが報告されています。LIBは民生機器から車載用への採用が進み、従来以上に安全性が求められています。
LIBの異常発熱や発火の主な原因の1つに内部短絡があり、金属異物の混入は内部短絡に繋がる可能性があるため、LIBの安全性や性能確保を目的とした金属異物管理が求められています。
日立ハイテクはX線異物解析装値置により、LiBで問題となる可能性のある20 µm級の微小な金属異物を高速検出、元素同定が可能となります。
またそれに付随する試験各種等の総合的な対応が可能となります。
X線異物解析装置とは
「X線透過像による異物検出」で埋没した異物を迅速に検出した後に、「蛍光X線分析による元素同定」をする事でLIBの安全性や性能確保を目的とした金属異物管理が可能となります。
よくあるサービスの一例
対応装置
<対応装置>
日立ハイテクサイエンス製
X線異物解析装置
EA8000
主な仕様
項目 | 内容 |
---|---|
測定元素 | 原子番号Mg(12)~U(92) |
試料形状 | 粉体・固体 |
線源 | 水冷式X線管球(透過X線) 小型冷却式X線管球(蛍光X線) |
管電圧:15、17.5、20kV(透過X線) 45kV(蛍光X線) | |
管電流:1~35mA(透過X線)、900μA(蛍光X線) | |
X線照射向き | 下面照射型(透過X線) 上面照射型(蛍光X線) |
検出器 | エリアイメージセンサー(透過X線) Vortex SDD検出器(蛍光X線) |
分析領域 | 30μmφ(蛍光X線) |
試料観察 | 高解像度CCDカメラ |
フィルタ | 4モードに自動切り替え(蛍光X線) |
最大試料サイズ | 250(W)×200(D)×0~50(H)mm |
お問合せ先
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株式会社日立ハイテク テストエンジニアリング部
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