再生プラスチック向けサービス(劣化解析/性能評価/規制対応)
本サービスが求められる背景
2022年4月よりプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律が施行され、製品の設計から廃棄物の排出まで、ライフサイクル全般において資源循環の取組みが加速していて、再生プラスチックの評価、解析ニーズが増加しています。
その中で日立ハイテクGrでは自社技術を用いたプラスチックの「劣化解析」「性能評価」「規制対応」など総合的な対応が可能となります。
再生プラスチック向けの性能評価/劣化解析/規制対応とは
リサイクル材を用いて再生プラスチックを安全/安定的に製造するためには、「バージン材とリサイクル材の物性は同等か?」「再生プラスチックがどのような劣化可能性があるか」「添加剤の種類・量は適切か?」「リサイクル材中の不純物の影響は?」といった課題を解決する必要があります。再生プラスチックのサプライチェーンの中で必要な各種評価/解析/規制対応を日立ハイテクにて対応致します。
サプライチェーン概略図
よくあるサービスの一例
①劣化解析(分光分析による黄色度や光沢の評価)
プラスチックは種類、添加剤の種類、使用環境、熱や光などの因子が複合的に作用して劣化します。
分光光度計ではプラスチックの黄色度や光沢の評価、分光蛍光光度計では試料表面の蛍光情報として三次元蛍光スペクトル(蛍光指紋)を測定する事ができます。
<対応装置>
UH4150
分光光度計
F-7100
分光蛍光光度計
紫外線照射によるポリエチレンの3次元蛍光スペクトルの変化
②性能評価(リサイクル材の熱分析)
プラスチックはリサイクル工程の中で不純物の混入、分子量・結晶構造の変化などが起こることがあります。
熱物性としてはガラス転移温度、融解温度、結晶化温度、熱分解温度などが変わる可能性があり、熱分析により最終製品に適した材料の選定、加工温度条件の検討などが可能です。
<対応装置>
示差走査熱量計
NEXTA® DSC600
リサイクル材混合率の異なるPETのガラス転移・融解挙動の違い
③規制対応(含有化学物質の分析)
プラスチック製品に難燃剤などが高濃度に添加されていたり、現在では使用禁止の添加剤が含まれていたりする可能性があり、リサイクルの各段階で化学物質を管理する必要があります。
加熱脱離質量分析計ではEU-RoHS指令で規制されているフタル酸エステル4物質(DEHP、DBP、DIBP、BBP)の含有の有無を判定します。
<対応装置>
加熱脱離質量分析計
HM1000A
RoHS1、RoHS2、改正TSCA(PIP3:1)等の各種環境規制物質の分析に対応
お問合せ先
「人手が足りない」「設備の空きがない」「評価方法が分からない」「規格外の評価を実施したい」など、製品評価に関わるお困りごとについて、お気軽にご相談下さい。
株式会社日立ハイテク テストエンジニアリング部
TEL:080-8420-3572