優先地域の取り組み2：日立ハイテクサイエンス 富士小山事業所
（静岡県駿東郡小山町竹之下36-1）

日立ハイテクサイエンス 富士小山事業所では、表面分析、元素・物性分析、分光・分離分析の技術力を活かし、コネクテッド、モビリティ、環境・エネルギー、ヘルスケアなど幅広い業界に製品を提供しています。
事業活動においては、精密部品・機器の洗浄や冷却などの用途で水を利用しており、その大部分を地下水に依存しております。そのため、水使用効率の改善に向けた取り組みを継続的に進めるとともに、地域の自然に配慮した事業活動を行っています。
具体的には敷地内に「日立ハイテクサイエンスの森」を設け、地域在来種の保全を行っています。また、事業所からほど近い富士山や地域の清掃を通じて、地域の環境保全も積極的に行っています。

「日立ハイテクサイエンスの森」は、日立ハイテクサイエンス 富士小山事業所内にある約44,000平方メートル^*1におよぶ樹林です。地域社会の一員として「自然との共生」をめざし、2015年から、サイト内に生育している地域在来の植物を活用した、人工林からの広葉樹林化に取り組み、敷地内で採取したどんぐりから育てた在来種であるクヌギ・コナラの苗木の植樹に加えて、イロハモミジ・エゴノキ・ムラサキシキブなどの高中低木種の苗木を植樹することで、より多種多様な樹木からなる森の再生に努めてきました。芝生地の一部をさまざまな在来の植物が広がる半自然のススキ草地へと転換するために、ススキの株分けと植え付けを行い維持管理にも努めています。また、森林整備活動の一環として、従業員も参加し、外来植物の駆除や昆虫の住み家となるインセクトホテルの設置も実施しています。敷地内には、希少植物の存在も確認されています。

この取り組みにより、公益財団法人日本生態系協会によるJHEP認証^*2の更新を受け、最高ランクのAAA（トリプルエー）評価を取得しました。また、環境省より「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」として「自然共生サイト」^*3に認定され、さらに国際的な取り組みである「OECM」^*4へも認定されました。さらにこれらの森林整備活動に伴うCO₂蓄積量の定期的な算定を行い、生物多様性の保護・修復・再生を通じて、カーボンニュートラルの実現にも貢献していきます。
JHEP認証ならびに自然共生サイトなどの認定詳細は、以下ニュースリリースをご参照ください。