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分光光度計基礎講座 第6回 分光光度計の仕組み(1)

人間と分光光度計の違い(大まかな仕組み)

これまでご紹介してきた紫外・可視域の波長範囲(200~800nm)で、色が濃いとか薄いとか、この物質はどの色(波長)をよく吸収するか、などはどうすればわかるのでしょうか?
私たち人間でも物質の色から大まかな吸収波長を予測したり、色の濃淡などを見分けることができますが、正確な波長はわかりませんし個人差もあります。また、紫外域は人間の目には見えません。

そこで、個人差もなく、紫外域も測れる装置「紫外・可視分光光度計」の登場です。 分光光度計では太陽のかわりに人工光源を、人間の目のかわりに検知器とメーターを使って色(波長)を測ります。人間が物を見るのと最も大きく異なる点は、分光光度計では白色光を物質に直接に当てるのではなく、プリズムや回折格子を使って光を各色に分けて、その一つ一つの色(単色光)を順番に物質に当てて(「スキャン」する、という)各色の吸収の大きさを測っているという点です。

•分光光度計は、白色光を単色光に分けて吸収を測定している

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