性別や年齢、ライフイベントに左右されず、誰しもが自分らしいキャリアを歩めるのが日立ハイテクの働き方。先輩社員のキャリア例をもとに、ご自身の未来をイメージしてください。
和山 / 解析企画部兼、アプリケーション開発部 主任
2012年入社
東京大学大学院 新領域創成科学研究科修了
大学院で生物学・生命科学の研究を行う。植物や藻類の細胞を観察する中で、ナノレベル、分子レベルで細胞の観察が可能な電子顕微鏡に心を惹かれる。在学中、日立ハイテク主催の電子顕微鏡技術セミナーに参加。知識を深めると同時に、日立ハイテクの社員にも好感を持つ。就活では日立ハイテクを志望。電子顕微鏡がまだ使われていない分野でも使えるようにし、社会を前進させていきたいと願い、アプリケーション開発部への配属を希望。思いが叶い入社、現在に至る。
入社1年目
アプリケーション開発部 研修員
ひたちなか市の拠点に配属。先輩の指導のもと、技術営業に近い仕事に従事。お客様が持ち込まれたサンプルをTEM(透過電子顕微鏡)を用いてデータ化するデモを行ったり、お客様の課題を伺い、解決に結びつけるソリューションの開発を行う。
入社2年目
研修員論文の発表
研修の一環として論文を発表する。半導体を電子顕微鏡で分析する手法をテーマにした論文を発表する。
入社3年目
川崎市のラボに異動、結婚
川崎ラボにおけるTEMの専任担当者としてお客様と向き合う。都心に近いこともあり、様々な企業のデモやソリューション開発および提案に携わる。大変ではあったが数多くの経験を積むことができ、良い成長機会となった。同年、結婚をする。
入社7年目
第一子出産 産休育休取得(1年)
後輩に仕事の引き継ぎを行い、産休育休に入る。少し申し訳ない気持ちもあったが、後輩をはじめ職場の仲間が快く仕事を引き継いでくれたおかげで、出産育児に専念できた。
入社8年目
アプリケーション開発部 技師
川崎ラボのTEMの拡販における責任を持つことになる。技師になる前から大きな裁量を渡されていたので仕事に対してのプレッシャーはなかったが、後輩の育成や、組織における自身の言動により強く責任を持つようになった。
入社9年目
第二子出産 産休育休取得(1年)
2年前に産休育休を取得したばかりだったので、迷惑をかけることになるのではと、後ろめたさを感じる。上司や周りの仲間は「おめでとう!ゆっくりして」と笑顔で送り出してくれる。この会社でよかったと改めて感じる。
入社10年目
アプリケーション開発部 解析企画部 兼任
川崎ラボがひたちなか市の拠点に統合される。子育てがあるため転居はできないと上司に相談。東京本社勤務でこれまでのキャリアを活かせる、解析企画部に配属され、マーケティング業務を行う。定期的にひたちなか市に出張し、アプリケーション開発も兼務する。
入社11年目 現在
キャリアについての意識が変わる
自分の軸を見つめ直す研修に1年間参加。学生時代に学んだライフサイエンスのバックグラウンドが今後の事業成長に必要な知識であることを改めて知る。また、研修で多くの功績を残されたビジネスパーソンの講演を聞き、好きな研究開発に没頭するだけではなく、一段広い視野を持って10年、20年先の事業を見つめることで、社会をよくしていく必要があるということに気付かされる。社会と自身のキャリアを照らし合わせる意識が芽生えた。
大学院生の頃に電子顕微鏡の魅力に惹かれ、そこからずっと、電子顕微鏡の開発に没頭してきました。特に面白さを感じていたのは電子顕微鏡の持つ可能性です。肉眼では決して見ることのできない世界が観察できるこの技術は、生命科学や半導体、材料分野の進歩に貢献しています。しかし、まだ使われていない分野もあります。未使用の分野においての活用が広がれば、新たな発見が生まれ、社会が豊かになっていきます。『ここにも、あそこにも、電子顕微鏡は使える』。この驚きを増やしていきたいと願い、お客様の課題を解決する仕事をし続けてきました。川崎ラボでいろんなお客様のデモを行っていた時は、大変でしたが、自分のやりたいことをやっているという充実感がありました。
川崎ラボ統合後は、子育てのため、東京勤務を希望し、マーケティングの仕事をメインで行っています。アプリケーション開発部で様々なお客様の声を直接聞き、技術に落とし込んでいった経験は、マーケティングの仕事で大いに役立っています。役割は少し変わりましたが、電子顕微鏡の魅力を広げる仕事であることに変わりはなく、充実した日々を送っています。今後は会社を通じてより社会に貢献できる成果を残すために、事業視点、経営視点を意識して、キャリアアップをしていきたいです。
山崎 / モノづくり・技術統括本部 技術戦略本部 主管技師
2021年日立製作所より転籍
東京大学大学院 機械情報工学科博士課程修了 工学博士
2012年 日本機械学会 設計工学・システム部門貢献表彰受賞
2014年 日本機械学会賞(論文)受賞
2015年 日本機械学会設計 工学・システム部門フロンティア業績表受賞
2018年 日本機械学会フェロー認定
大学院時代、ものづくりの『ばらつき』についての研究を行う。自身の研究を産業界に役立て、社会に貢献したいと考え、多様な事業を展開し、研究開発にも熱心な日立製作所へと入社する。以降、日立製作所のR&Dグループにおいて多くの製品開発プロジェクトに参加。近年、持続可能な社会の実現につながる製品やサービスの開発に関与したいと考え、日立ハイテクの「見る、測る、分析する」といったコア技術に注目。2020年日立ハイテクへ出向。2022年転籍、現在に至る。
入社1年目
日立製作所 機械研究所 入社 企画員
ガスタービンの研究開発に従事。
入社2年目
結婚
入社3年目
日立製作所 機械研究所 研究員
世界初、水冷方式のスーパーコンピューターの開発に従事。
入社4年目
第一子出産 産休育休取得(1年)
休みに入る前に、論文や報告書を仕上げ、休み中の分まで成果を残しておく。
入社7年目
イギリスCEDCセンター客員研究員
娘と共に渡英。自動車用電子部品の量産における品質信頼性シミュレーションの開発を行う。
入社9年目
第二子出産 産休育休取得(1年)
入社10年目
日立製作所 研究開発グループ 機械イノベーションセンタ 主任研究員
産業用モーター、MRI、産業用変圧器、電力機器、鉄道車両電子部品、風力発電設備など、2年ごとにテーマを変えて、新たな領域の開発に挑む。
入社14年目
東京大学大学院 機械工学科 博士後期課程修了 博士号(工学)取得
仕事を続けながら、単位取得に必要な講義に出席。3年で博士号を取得。
入社18年目
日立製作所 研究開発グループ ユニットリーダ主任研究員
多数の研究開発チームを束ねる。後輩の指導にあたり、博士号の取得を推進する。
入社23年目
慶應義塾大学 理工学部 講師(非常勤)
新製品開発に必要なプロセスやチームビルドについての講座を受け持つ。(新製品企画論)現在も続けている。
日立ハイテクへ出向
研究の成果を事業に結びつけ、社会に貢献したいと考え、日立ハイテクへ出向。技術イノベーション本部 技術戦略部 主任技師に就任。
入社25年目 現在
日立ハイテクに転籍
モノづくり・技術統括本部 技術戦略本部 主管技師
10年、20年先の社会をより良いものにしていくための研究開発ロードマップの作成、及び、それをもとにして生み出される新規事業の企画やビジネスシナリオを考案。壮大かつ難しいテーマを扱っているが、だからこそ、成果が出たときに社会に大きなインパクトを残せると考えている。大学や学会といった場での活動も意欲的に行い、会社員としてだけではなく、個人としても社会の発展に寄与して行くことを心がけている。やりがいあふれる日々を送っている。
ずっと以前に「女性は大変でしょう」と言われたことがあります。確かに出産や育児に心身を拘束されることがあり、物理的に大変なこともありますが、それを理由に「大変なのに頑張っている」と言われるのは嫌だと感じました。大変だからキャリアアップしたのではなく、仕事もプライベートも工夫をして成果を残しているからキャリアアップしていると証明したかったので、産休育休もしっかり取得しましたし、子供を連れて海外にも行きました。
何より私は常々、女性だからこそできることがあると考えています。女性は好奇心が旺盛でいろんなものに手を伸ばしたくなる人が多いです。複雑な現代においては、一つのことに没頭する以上に、広い視野で研究開発やビジネスを見つめる好奇心が役に立ちます。自身の研究とは直接関係のないものや、普段関わりを持たないような人の意見も取り入れ、新しいものを生み出していく。違いのあるものをうまく掛け合わせる力が、これからの社会を発展させていきます。また、そういうスタンスで仕事に取り組むケースが増えることで、ジェンダーレスや多様性といった社会の実現につながっていくのではないでしょうか。「女性だから大変」ではなく「女性だからできる、チャンスがある」というマインドで仕事やプライベートと向き合ってもらいたいです。
ダイバーシティ経営
女性の活躍推進については、2024年度までに女性管理職比率6.6%、新卒女性比率30%以上、「性別、国籍、経歴」の多様な役員・理事を5名を目標として取り組みを進め、下記記載の実績となりました。加えて、当社では外国籍従業員の採用を拡大しており、2022年度入社の総合職新入社員117名のうち、外国籍従業員比率は14.5%とKPIである5%を確実に上回っています。那珂地区ではダイバーシティの観点から、従業員に限らず来場者にもご利用いただける祈祷室を建屋内に設置しています。また、地区内のカフェテリアで提供する食事に関しては、事前の依頼に応じてハラール対応メニューの提供を行っています。
※2022年度実績