ページの本文へ

日立ハイテク
  1. Home
  2. 技術情報
  3. 電子顕微鏡/プローブ顕微鏡
  4. 走査型プローブ顕微鏡(SPM/AFM)
  5. AFMデータギャラリー
  6. ポリプリピレンブロックコポリマーの位相測定

ポリプリピレンブロックコポリマーの位相測定

-
株式会社日立ハイテクサイエンス
ジャンル 有機・高分子
モード Phase
測定領域 約3.5µm
ステーション AFM5000
装置 AFM5100N

解説

Fig.1 位相測定の原理
Fig.2 ブロックPPの形状像(左)と位相像(右)

位相(Phase)モードは、DFM動作時のカンチレバー振動の位相を検出、画像化しています。探針先端が試料表面と相互作用すると、この位相が変化します。 特に、吸着が作用する場合や、試料が比較的軟らかい場合は位相が遅れます。Fig.1の原理図のように、レバーへの入力正弦波に対する、レバー振動の正弦波の遅れを検出、画像化したものが位相像になります。

ポリプロピレン(PP)ブロックコポリマーは、マトリックスPPの中にエチレンプロピレンラバー(EPR)のドメインが分散した、いわゆる海島構造のポリマーアロイです。 硬くて比較的脆いポリプロピレン中にやわらかいゴム(EPR)が分散しているため、耐衝撃性に優れ、自動車産業における構造材量(バンパーなど)等に使用されています。
Fig.2は、DFM測定による形状像と同時測定した位相像です。やわらかいゴム(EPR)の部分が、選択的に位相が遅れ、明るく表示されています。

引用文献:
(1) 大久保信明, 山岡武博, 熱測定 28 (2001) 38-39

関連文献:

2001年SPM国際学会発表資料

関連情報

走査型プローブ顕微鏡(SPM/AFM)に関する測定手法、測定例の一部を、会員制情報検索サイト「S.I. navi」でご提供しています。
リストの一部はこちらからご覧いただけます。

S.I.navi

「S.I.navi」は、日立ハイテク取扱分析装置に関する会員制サイトです。
お客さまの知りたいこと、日々の業務に役立つ情報を「S.I.navi」がサポートします。

Semevolution

日立電子顕微鏡をご使用されているお客さまは、「S.I.navi」上で製品情報をご登録いただくと、日立電子顕微鏡ユーザー限定サイト「Semevolution(セメボリューション)」にて、さらに多くの関連情報をご覧いただけます。

お問い合わせ

関連コンテンツ