2003年度作品「CNF(カーボンナノフラワー)」
微細な世界に咲いた一輪の花。
これはナノテクノロジー分野で脚光を浴びている、カーボンナノファイバー(CNF)の成長点を高分解能SEMで観察した像です。
Feの触媒を核にして気相法により数方向に成長しているCNFが観察できます。花のように見える部分はCNFの断面と思われ、その成長過程がうかがえます。
CNFは太さが炭素繊維とカーボンナノチューブの中間にあり、各種導電性樹脂や複合材料の強化、燃料電池の部品など、様々な分野で既に実用化されています。
まるでナノテク世界の到来をお祝いしているようです。
2003年(第59回)日本顕微鏡学会
写真コンクール 出展作品
撮影条件
- 試料:カーボンナノファイバー
- 測定装置:電界放出形走査電子顕微鏡 S-4300
- 撮影倍率:100,000倍
- 加速電圧:5 kV
試料ご提供:シナノケンシ株式会社
*: 作成者の所属情報は作成当時の情報です。
*: この作品は日本顕微鏡学会主催、「写真コンクール」に出展された作品です。
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