2022年度作品「Luminescent Ibuprofen substance」
このご時世、皆さんも服用される機会が増えている市販の解熱鎮痛錠剤をカットし、その断面をSEM観察しました。
電子線により励起した光の情報をUVD-CL検出器を用いてとらえると、糖衣に内包された解熱剤中の有効成分であるイブプロフェンを高輝度で観察することができます[1]。凹凸を反映したBSE像と比較して瞬時に有効成分エリアを判断することが可能です。
[1] Y.Dan et al., MMC2019, Late Breaking poster., (2019).
2022年度(第78回)日本顕微鏡学会
写真コンクール出展作品
撮影条件
- 試料:解熱鎮痛剤(錠剤、400mg Ibuprofen含有)
- 測定装置:SU7000
- 検出信号:(a) UVD-CL像, (b) BSE(形状)像
- 加速電圧:10 kV
- 真空度:30 Pa
- ミクロンバー:100 mm
*: 作成者の所属情報は作成当時の情報です。
*: この作品は日本顕微鏡学会主催、「写真コンクール」に出展された作品です。
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