2022年度作品「しらみのたまご」
ヒトの頭部に寄生するアタマジラミ(Pediculus humanus humanus)の卵の低真空SEM像です。
毛髪に強力な接着剤で固定されており、先端には穴の開いた突起が並んでいますが、これらは呼吸のための通気口です。左下は孵化後の卵殻で、通気口のあった部分が蓋のように外れています。何とも不気味な外見ですが、これも昆虫たちが長い歴史をかけて獲得した形態であることを考えると興味深くも見えてきます。
2022年度(第78回)日本顕微鏡学会
写真コンクール出展作品
撮影条件
- 試料:アタマジラミ卵
- 測定装置:TM4000PLUSⅡ
- 検出信号: 二次電子
- 加速電圧:5kV
- 倍率:100 倍
*: 作成者の所属情報は作成当時の情報です。
*: この作品は日本顕微鏡学会主催、「写真コンクール」に出展された作品です。
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